大阪・関西万博の記念硬貨は販売価格「20万円」超え?過去の記念硬貨で高値が付きやすいものは?
配信日: 2025.05.22

本記事では、記念硬貨について解説します。

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大阪・関西万博の記念硬貨、販売価格は本当に「20万円」超え?
2025年開催の大阪・関西万博を記念して、記念硬貨が発行されました。独立行政法人造幣局が発表した第3弾の記念貨幣には、一万円金貨幣が含まれており、その販売価格が26万8000円(消費税・送料込み)と、額面の20倍以上となっています。
この高額な販売価格の背景には、近年の金価格の高騰があります。金の価格は、2025年5月8日時点で1グラムあたりの相場が1万7089円と、史上最高値を記録しました。
また、独立行政法人造幣局によれば、大阪・関西万博の記念貨幣コンプリートセットには、一万円金貨幣のほかに、千円銀貨幣3種と五百円貨幣1種が含まれており、セット価格は34万4000円(消費税・送料込み)で販売されました。
これらの記念硬貨は、数量限定での販売となるため、コレクターや投資家の間で高い関心を集めています。
過去の記念硬貨は、いくらで買い取りされているのか?
記念硬貨の中には、額面を大きく上回る価格で買い取りされているものもあります。特に、表1のような記念硬貨は高値で取引されているようです。
表1
記念硬貨の種類 | 額面 | 買取価格相場 |
---|---|---|
2005年日本国際博覧会(愛知万博)記念金貨 | 1万円 | 約23万円 |
長野オリンピック冬季競技大会記念金貨(第1次) | 1万円 | 約23万円 |
皇太子殿下御成婚記念金貨 | 5万円 | 約26万円 |
天皇陛下御即位記念金貨 | 10万円 | 約45万円 |
※筆者作成(執筆時点)
記念硬貨は、発行枚数の少なさや金の含有量、保存状態などが価値を高める要因となっています。
記念硬貨の価値が上がる理由と将来性
前述したように、記念硬貨の価値が上がる主な理由には、以下のような要素があります。
・希少性
・素材の価値
・保存状態
発行枚数が少ない記念硬貨は希少性が高く、コレクターの需要が集まるため、価値が上がりやすいです。金や銀などを含む記念硬貨は、素材価格の上昇に伴って価値も高まります。また、未使用品やプルーフ仕様など保存状態が良いものほど、高値で取引される傾向があります。
ただし、すべての記念硬貨が価値を上げるわけではありません。発行枚数が多いものや、保存状態が悪いものは、額面以上の価値が付かないこともあります。また、記念硬貨のコレクター需要が減少する可能性もあり、今後の価値の上昇は不確実な面もあります。
まとめ
記念硬貨は、コレクションとしての魅力だけでなく、資産運用の手段としても注目されています。特に金を含む記念硬貨は、近年の金価格の上昇を背景に、将来的な価値の上昇が期待できるでしょう。
大阪・関西万博の記念硬貨は、限定販売であることに加え、デザインや素材の価値からも関心を集めています。記念硬貨の価値は特に保存状態によって大きく変わるため、将来の値上がりを狙うなら、適切に保管しておきましょう。
出典
独立行政法人造幣局 2025年日本国際博覧会記念貨幣(第三次発行)の通信販売について(2025年3月5日)
独立行政法人造幣局 2025年日本国際博覧会記念貨幣コンプリートセットの通信販売について(2025年3月5日)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー