ゴールド免許の友人が、無事故無違反のおかげで「5万円節約できた」とのこと。私もゴールド免許ですが“恩恵”を受けられている気がしません。どこで何をすれば節約になるのでしょうか?
配信日: 2025.05.19

優良運転者の証ともいえる「ゴールド免許」は、任意保険の料金が安くなったり、更新時の講習時間が短くなったりするなどのメリットが知られていますが、実はそれ以外にも「お金の面」で得するポイントがあるのです。
そして、それらを駆使すれば、月に5万円の節約も不可能ではありません。では、具体的にはどのような特典があるのでしょうか。
本記事では、ゴールド免許のメリットと、月5万円以上の節約につながる優良運転者のメリットについて解説します。今、ゴールド免許ではない人も、節約できる可能性があります。

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ゴールド免許(優良運転者)のメリットとは?
ゴールド免許は、継続して免許を受けている期間が5年以上あり、さらに違反やけがのある事故を起こしていない人に発行される免許で、有効期間は5年間です。
ゴールド免許保有者には、保険会社によって割引率が異なるものの、任意自動車保険の割引が適用されます。また、免許更新時にもゴールド免許保有者ならではの以下のような優遇があります。
●講習費用が安い(更新時の手数料は同一ですが、会場で受講した場合の講習手数料は一般より300円安くなります)
●講習時間が短い(一般運転者講習の2分の1、違反運転者講習の4分の1である30分で済みます)
ほかにも、SDカードによる優遇があります。「SDカード」とは、セーフドライバー(Safe・Driver)の頭文字を取ったもので、安全運転者を意味します。無事故・無違反証明書または運転記録証明書を申請し、証明日以前に1年以上事故や違反等の記録がなければ、証明書と一緒にSDカードをもらうことができます。
ここでのポイントは、「ゴールド免許」でなくても取得できるという点です。条件を満たしてさえいれば、ブルー免許やグリーン免許であっても発行が可能です。
カードの色は、無事故・無違反の年数に応じて5種類に区分されており、場合によっては、カードの色による優遇サービスに違いがあります。
なお、証明書の発行には1通につき670円の手数料がかかります。
こんなにある! 優待サービスの具体例
続いて、SDカードを持っていると受けられる優待サービスの内容を見ていきましょう。まず、車関係のサービスが充実しています。例えば、
●ガソリンの割引
●レンタカーの割引
●カー用品の割引
●修理・整備代金の割引
など、運転する人にとってありがたい特典がそろっています。
さらに、一部の金融機関も優遇の対象となっており、ローン金利の優遇、預金金利の優遇があります。そのほかにも、飲食店やホテル、カラオケ、英会話教室のサービスなど、日常生活で利用するような店舗で優遇が受けられます。
優待サービスを提供している店舗には、「SDカード優遇店」のステッカーが貼られていることもありますが、自動車安全運転センターの公式サイトにある「SDカード優遇店検索」で地域やサービスを特定して検索が可能です。
さらに、スマホアプリでも優遇店の検索ができるので、SDカードを手に入れたらぜひ活用してみてください。
実際にどれぐらいお得になる? 1ヶ月で5万円の節約シミュレーション
しかし、「月に5万円の節約はおおげさでは?」と思う人もいるかもしれません。そこで、今回は出費が多くなりがちな4月を例に、具体的なシミュレーションをしてみましょう。
ケース1・スーツの購入(入学・就職シーズン)
・スーツ代:4万5000円
・優遇内容:10%割引
4500円の節約
ケース2・引っ越しをする
・引っ越し費用:18万円
・優遇内容:20%割引
3万6000円の節約
ケース3・車検を受ける
・車検代金:10万円
・優遇内容:SDカードの区分がゴールド(無事故・無違反10~19年)の場合10%割引
1万円の節約
これらを合わせると5万500円になり、1ヶ月で5万円以上の節約が可能になります。対象の店舗は限られるため、必ずしもこの通りの節約が可能になるわけではありませんが、タイミングや使い方によっては、月5万円以上の節約が現実的であることが分かります。
優良運転者の特典を享受しよう
ゴールド免許を所持するような優良運転者には、意外と知られていないお得な特典がたくさんあります。これらをうまく活用すれば、月5万円以上の節約も可能です。
自動車安全運転センターの公式サイトでSDカード優遇店の検索を行い、日常的に利用している店舗があれば、申請にかかる670円の手数料を払っても、すぐに元が取れる可能性があります。安全運転が節約にもつながるなんて、まさに一石二鳥の制度といえるのではないでしょうか。
出典
自動車安全運転センター SDカード概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー