年間で「5000円」以上の「節約」になる?! 洗濯に「お風呂の残り湯」を使う場合の衛生面の不安を解消する5つのポイント
配信日: 2025.05.19

そこで本記事では、お風呂のお湯を再利用して洗濯すると年間でどれくらい節約できるのかと、衛生面の不安を解消するためのポイントについてまとめました。

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目次
残り湯を洗濯に使うと、年間でどれくらい節約できる?
1回の洗濯に使う水量(すすぎを含まない)は、洗う衣類の種類や機種によって異なりますが、今回は約60リットルと仮定します。
残り湯を使って毎日洗濯した場合、1ヶ月(30日)で約1800リットル、年間では約2万1600リットルの節水が可能となる計算です。また、水道料金は地域によって異なりますが、今回は東京都水道局の例を基に、1リットルあたりの単価を0.24円としました。
この単価で計算すると、1回の洗濯にかかる水道代は約14.4円です。そのため残り湯を使用すると1ヶ月(30日)では約432円、年間で約5184円節約できることになります。なお、この金額は状況により変動する可能性があるため、あくまで参考程度にしてください。
残ったお湯を使って洗濯するメリットは?
洗濯にお風呂の残り湯を再利用することには、節水による水道代の節約効果だけではなく、汚れ落ちの向上というメリットもあるとされています。
一般的に、お風呂の残り湯は水道水よりも温度が高いことから、洗濯に活用すると洗剤が溶けやすく、洗剤の酵素が活性化することで洗浄力が向上するようです。また、洗剤の使用量をその分減らせるため、経済的かつ環境に優しい選択となる可能性があるでしょう。
衛生的に残り湯で洗濯するための5つのポイント
お風呂の残り湯を使う際は、雑菌や汚れ(皮脂・角質・髪の毛・ホコリなど)に注意が必要です。洗濯物に臭いや菌が移るリスクもあるため、次のポイントに気をつけながら行いましょう。
・残り湯は洗いに使い、すすぎには水道水を使う
・入浴剤を使用した場合は、注意書きをよく読む
・入浴時にお湯をできるだけ汚さないよう工夫する
・残り湯は早めに洗濯に使う
・除菌・抗菌効果のある洗剤や漂白剤を併用する
残り湯をすすぎにも使うと、臭いや汚れが洗濯物に残る可能性があります。残り湯を使うのは洗いの段階にとどめ、すすぎには水道水を使うようにしましょう。入浴剤を入れている場合、洗濯に残ったお湯を使うことに問題はないか、商品の注意書きを確認してから利用してください。
また、体や髪を洗ってから湯船に入ったり、タオルを湯船に入れないなどの工夫をしたりして、お湯をできるだけきれいに保つようにしてください。雑菌の増殖をおさえるため早めに洗濯に使うようにするのもよいでしょう。
さらに、温度が高い方が洗剤は溶けやすく、洗浄力アップにつながるといわれているため、入浴後は浴槽にフタをして冷めないようにすることも大切です。臭いや雑菌の発生が気になる場合には、除菌・抗菌効果のある洗剤や酸素系漂白剤などを使うのもよいでしょう。
洗濯に残り湯を使うと、年間5000円以上の節約効果が期待できる
使う水量や住んでいる地域など、状況によって金額は変動する可能性がありますが、今回の試算ではお風呂の残り湯を洗濯に再利用することで、年間で5000円以上の水道代の節約につながる可能性があることが分かりました。
ただし残り湯を利用する場合は、洗濯物への臭い移りや雑菌の増殖を防ぐため、すすぎには必ず水道水を使ったり、入浴時にはお湯をできるだけきれいに使ったりと、衛生面への配慮が必要です。
出典
東京都水道局 水の上手な使い方
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー