更新日: 2019.06.26 その他
子どもの「夢」を叶えたい!やみくもに教育資金を貯める前に確認しておきたいこと
執筆者:伏見昌樹(ふしみ まさき)
ファイナンシャル・プランナー
大学卒業後公認会計士試験や簿記検定試験にチャレンジし、公認会計士試験第二次試験短答式試験に合格や日本商工会議所主催簿記検定1級に合格する。その後、一般企業の経理や県税事務所に勤務する。なお、ファイナンシャル・プランナーとして、2級ファイナンシャル・プランニング技能士・AFP合格した後、伏見FP事務所を設立し代表に就き今日に至る。
まずは話し合いで意思疎通
お子さまと将来になりたい職業など、「将来の進路」について話し合ったことがありますか? 将来発生する教育資金については、お互いの話し合いが行われないと決定することができません。まずは、両者で話し合いをしてみましょう。
次に進路別の教育方針の決定
話し合いの結果、お子さまが「スポーツ」を重視した教育を受けたいのか、または、「学習面」を重視した教育を受けたいのか、あるいは、これらとは別の教育を受けたいのかについて、お互いに理解することができます。
これによって、お子さまの「将来の進路」について決めることができると思います。
そうすると、次にお子さまの「将来の進路」に沿った教育方針を決めることになります。ここでは、大きく「スポーツ」を重視した教育方針にするか、「学習面」を重視した教育方針になるかを決めることになります。
そこで、「スポーツ」を重視した教育方針と「学習面」を重視した教育方針を例にして書いてみます。
「スポーツ」を重視した教育方針
「スポーツ」を重視した教育方針は、どのような「スポーツ」について興味があるかによって異なってきます。例えば、高校野球に興味があるとした場合、野球の甲子園の出場常連校と言われる強豪校に進学したいと考えるかと思います。
そのように考えると、野球に関して、小学校の時からクラブ活動の必要が出てくる場合があります。そうすると、月謝や野球用品が必要になるでしょう。
このように、「スポーツ」を重視した教育方針を取った場合、「スポーツ」を行うために必要な月謝・用具・参考書などが必要になり、これらの支出によって家計に影響を与えることを考える必要があります。
「学習面」を重視した教育方針
「学習面」を重視した教育方針は、どのような学習分野に興味があるか、どういう職業に就きたいかによって、進学進路も異なってきます。
例えば、法律家になりたいと希望する場合、司法試験に強い大学に進学したいと考えるでしょう。このように考えると、いわゆる難関大学に進学したいと考えると思います。
これが医者や技術者といったいわゆる理系学部の場合は、同じ学部名でも各大学が力を入れている分野が異なるので、注意が必要です。
お子さまの教育方針を実現するためには
このように、親御さまやお子さまの希望する「将来の進路」を実現する場合には、学習塾に通うなどするため、月謝が発生する場合が多いです。進学する際に生じる入学金や授業料に関しても配慮が必要です。
このため、事前に「将来の進路」を決めておけば、家計に与える影響を考慮でき、家計が負担できる範囲内で教育資金を確保できます。
いずれにしても、日頃より親御さまとお子さまのコミュニケーションを密にして、両者が納得する「将来の進路」を模索することをお勧めします。
執筆者:伏見昌樹(ふしみ まさき)
ファイナンシャル・プランナー