次男が「英検2級」を受験するのですが、受験費用「9100円」と聞いてビックリ! 長男の頃は「7000円」ほどでしたが、なぜこんなに値上げされているのでしょうか?“高騰の理由”を解説
配信日: 2025.05.15

本記事では、英検の受験料が以前と比較してどの程度値上がりしたのか、またなぜ値上がりしたかについて解説します。ほかの英語関連資格の受験費用もまとめて取り上げるため、ぜひ最後までご覧ください。

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
英検の受験費用の変動
英検の受験費用の値上がりはかなり進んでおり、2級の受験料は2020年では7400円でしたが、2025年時点では9100円まで値上がりしています。ほかの級も2020年から2025年にかけて値上がりしており、準1級は8400円から1万500円に、1級は1万300円から1万2500円になりました。
ちなみに、英検はリスニングとリーディング、そしてライティングを試す1次試験、そして、3級以上の場合はスピーキングを試す2次試験の2つを突破して初めて合格となります。1次試験を突破したものの、2次試験に落ちてしまった場合は、次回、1次試験を免除したうえで2次試験に臨めますが、受験費用は満額支払わなければなりません。
なぜ英検の受験費用は高騰したか
英検の受験料が高騰した主な理由は、以下の2つです。
・物価上昇による原価増
・英検の品質向上のための研究と開発
検定を実施するにあたって必要なスタッフを確保するための人件費をはじめ、用紙費や印刷費、物流費などが軒並み高騰しており、値上げをせざるを得ない状況になっているようです。
また、英検はその時代の英語教育の指針に合わせ、検定試験の品質向上に取り組んでいますが、そのための研究開発費用を賄うことも、値上げの理由のようです。
ほかの英語関連資格の受験費用
英検の受験費用が高騰しているなら、受験費用が安いほかの英語資格試験を受けたいと考える人もいるでしょう。以下では、英語検定以外の英語関連資格の受験費用について解説します。
TOEIC
TOEICは、日本において知名度が高い英語の試験の1つです。リスニングとリーディングを試すL&Rテスト、そしてスピーキングとライティングを試すS&Wテストの2種類があり、前者を受験するのが一般的です。
英検と比較すると安価で、1回あたりの受験費用は7810円です。また、受験した次の試験日から翌年同月までの試験について、一度だけ割引価格の6710円で受験することができます。企業によっては一定以上のTOEICのスコアを昇進の条件にしているケースもあるため、早めに受験して試験形式に慣れておくのもよいでしょう。
TOEFL
TOEFLは、国際的に認められている英語能力試験の1つであり、アカデミックな場面で必要とされる英語力を試されます。北米圏の教育機関に進学するにあたって、英語力を証明するために提出を求められるケースが多いです。
受験費用は通常の申し込みであれば195米ドル(約2万9250円)、通常の申込締め切り以降は235米ドル(約3万5250円)かかります。
※1米ドル=150円換算
IELTS
TOEFLと同じく、国際的に認められている英語能力試験がIELTSです。アカデミックとジェネラルトレーニングの2種類があり、前者は学術的・専門的な英語力を、後者は日常的な英語力を試されます。
こちらはイギリスやオーストラリア、ニュージーランドなど、イギリス英語圏で活用されることが多いです。受験費用は2万7500円で、試験をキャンセルする場合や、日程や会場を変更する場合は6050円を支払わなければなりません。
値上がりはしているものの、ほかの英語試験と比較すると英検はまだ安いほう
英検の受験費用は高騰していますが、昨今は英検を受験に利用できる大学も登場しているため、学生が受験する価値は十分あると言えるでしょう。もちろん、受験勉強の過程でリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能をバランスよく鍛えられるため、大人にも向いています。
ただし、再受験を繰り返していると高額な受験料を支払い続けることになるため、準備をしっかりしてから受験に臨みましょう。
出典
公益財団法人 日本英語検定協会 英検 試験日程・会場・検定料(3.個人でお申し込みを検討している方)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー