「昭和歌謡のレコード」が「高く売れる」って本当? 「プレミア」がつくレコードはどんなもの?
配信日: 2025.05.15

レコードの希少性や種類によって、高値で取引される場合もあるため、どんなレコードにプレミアがつきやすいのか傾向を把握しておきましょう。
今回は、昭和歌謡のレコードの買い取り価格について解説します。レコードの売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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目次
昭和歌謡のレコードが高騰している
近年、日本の中古レコードが人気を集めているようです。サブスクリプションで手軽に音楽を楽しめる時代にあっても、レコードを磨いたり、ターンテーブルで音を楽しんだりといった、ひと手間を味わうことに魅力を感じる人が、若者を中心に増えているようです。
なかでも、1970~80年代に流行したシティポップのような都会的で洗練されたサウンドが、現代の音楽スタイルに影響を与えたことで、昭和の音楽全般への関心が高まっています。その流れで昭和歌謡にも再評価の動きが広がり、人気を集めているのです。
どんなレコードにプレミアがつく?
レコードは高値で売れるものよりも、値段がつかないものの方が圧倒的に多いのが現実です。そのため、プレミアがつきやすいレコードの傾向を把握しておくことが大切です。
高価買い取りされやすいレコードには、シティポップやロックなど特定のジャンルが挙げられています。特に、シティポップは海外での人気が高まったことで需要が急増しています。
次に、プレス枚数が少ないレア盤などは、プレミアがつく可能性もあるでしょう。市場に出回る数が少ないレコードは希少性が高いため、コレクターからの需要が一定数あるようです。
昭和60年代や70年代にリリースされた一部の洋楽や邦楽のレコードが、数十万円以上で取引されるケースも見られます。
買い取り価格の一例
多くの場合、昭和歌謡のレコードは100円以下で取引される傾向にあるようです。しかし、一部のレコードにはプレミアがつき、高値で取引されることがあります。ここでは、買い取り価格の一例をご紹介します。
・荒井由実「ひこうき雲」(ETP-9083)…約6万円
・大貫妙子「Sunshower」(GW-4029)…約9000円
・テレサ・テン(鄧麗君)「酒醉的探戈」(28TR-2134)…約2万円
・藤圭子「蝶よ花よと」(28RL-0012)…約1万円
ただし、上記の金額は、帯やライナーなどの付属品がすべてそろい、状態が良好な場合の金額となるようです。また、同じタイトルであっても、規格番号の違いによって買い取り価格が異なる場合があるとされています。
また、市場や在庫状況の変化により、買い取り価格は変動する可能性があるため、あくまでも目安として参考にしてください。
高値で売却するポイント
付属品が完備されていることは、高値で売却するための重要なポイントです。帯やライナー、歌詞カードがそろっているレコードは、コレクターにとって魅力的とされ、買い取り価格が上がる可能性があります。
また、状態のよさも価格に大きく影響するようです。盤面に傷が少なく、ジャケットの色あせや汚れがないものほど、高く評価される傾向があるとされています。
ただし、多少の傷や汚れがあっても、希少性が高ければ一定の価値が認められるかもしれません。
プレス枚数が少ないレア盤の昭和歌謡のレコードにはプレミアがつく可能性がある
今回は、昭和歌謡のレコードの高騰について解説しました。昭和歌謡のレコードは希少性や状態のよさ、付属品の有無によって買い取り価格が大きく異なるとされています。高値で取引するためにも、保管状態を良好に保ち、付属品をそろえておくことが重要です。
もし、ご自宅に昭和歌謡のレコードが眠っているようであれば、これ以上状態が悪くならないように気を配り、必要に応じて売却を検討してみてもよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー