更新日: 2019.06.26 その他
カメラ大好きな人は稼ぎ時?「出張カメラマン」という副業
さらにもう少し技術や知識を求められるのはピクスタというサービスで、こちらは入門テストや審査がもうけられています。しかしその分、本気でやればなかなかの収入が見込めるので、カメラの腕に少し覚えがある人はチャレンジしてみてもいいかもしれません。
しかし、「写真販売」だけではなくて、「人を撮影」することを副業にしたい人には「出張カメラマン」という仲介サービスがあります。そして、その出張カメラマンが桜の時期は大人気だそうです。
執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家
明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。
日常の自然な表情や仕草を撮影してほしいというニーズが高まる
先ほど紹介したピクスタが運営する、出張撮影プラットフォーム「fotowa(フォトワ)」によると、桜の開花時期である3月15日~4月30日の撮影予約数が、前年比で約5倍に増加したと発表しました。
同社では「季節感と情景を残せるロケーション撮影の需要が高まっている」と述べています。同社によると、「子供の誕生日に」「入学記念に」「七五三の後撮りに」など撮影の動機はさまざまですが、「せっかくなら桜と共に」という希望が多いのだそうです。
また、そういう撮影シーンを求めるエンドユーザーからは、「日常の自然な表情や仕草を撮影してほしい」というニーズが高いそうで、ピクスタの調査では、『記念写真はどちらの写真を残したい?』という問いの答えが『従来の記念写真』(32.8%)に対して『自然体の写真』(67.2%)となっており、自然体の写真が求められていることがわかります。
好きな場所で季節感と情景を残せるロケーション撮影の需要が高まる時期には、当然、出張カメラマンの需要が増えるということですね。そんなフォトワに依頼した場合、どれぐらいの料金がかかるのか見てみると、依頼料金は平日1万9800円(税抜)、土日祝2万3800円(税抜)であり、撮影所要時間は60分となっています。
これは指名料、出張料、撮影料、データ納品料を含んでおり、提供写真枚数は75枚以上(すべてデータ納品)となっています。全国都道府県対象だそうです。また、「作品・面談・実技の3審査を通過したフォトグラファーのみ登録している」としています。
報酬率は60%だが審査ではコミュニケーション能力も問われる
それでは、「自分も出張カメラマンをやってみたい」という人には、このサービスはどうなのでしょうか?フォトワのサイトによると、「通常の報酬率は60%」とのことです。
つまり、カメラマンに支払われる報酬は平日1万2830円、土日祝日1万5422円ですが、2019年はキャンペーンとして報酬率を65%に引き上げ平日は1万3899円、土日祝日1万6707円としているそうです。やはり、出張カメラマンのニーズは上がっているのかもしれません。
ただし、この価格に交通費、宿泊代、制作に関する実費等がすべて含まれます。また、はじめて会った人や家族を撮影するのですから、カメラの腕はもちろん、コミュニケーション能力も求められます。
ですので、ピクスタの出張カメラマンに応募すると「(1)作品例による写真スキル審査」を経て、「(2)面談/撮影実践審査」でコミュニケーション能力&ディレクション能力審査を受けなくてはなりません。低いハードルではないと思います。
それでも、自分のカメラや撮影の腕を生かし、人を撮影して喜んでもらえる副業はやりがいが高いのではないでしょうか。
※2019年もロケーション撮影の需要は拡大傾向(ピクスタ株式会社)
執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家