医師国家試験の「合格率」は何%? 「医学部」に1年通う場合にかかる「費用」は?

配信日: 2025.05.12

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医師を目指すには医学部を卒業し、国家試験に合格する必要があります。そのようななかで「医師国家試験の合格率は高いのか」「学費はどれくらいかかるのか」と不安な方もいるでしょう。
 
そこでこの記事では、医師国家試験の合格率や難易度、医学部へ1年間通うために必要な学費の目安について解説します。将来的に医師を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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医師国家試験の合格率と難易度

厚生労働省の調べによると、2025年の医師国家試験における合格率は、新卒者で95.0%、全体で92.3%だと分かりました。2024年は全体で92.4%の合格率だったため、変化は少ないといえます。
 
第119回医師国家試験の必修問題の総得点は200点となっており、160点以上で合格です。必修問題以外の一般問題と臨床実地問題は、それぞれ1問1点となっており、300点のうち221点獲得で合格とされています。
 
医師国家試験の合格率は高い傾向があるため、難易度が低そうに感じる方もいるかもしれませんが、医療系の試験では最難関といわれているようです。
 

医学部の合格率

文部科学省の調べによると、令和6年度の医学部における合格率は、男性が12.3%、女性が10.6%でした。令和4年からの合格者を推移でみると、男子は1.9%、女子は2.5%減少しています。
 
医師国家試験の合格率は高い傾向があるようですが、そこにたどり着くまでの道のりは容易ではありません。
 
医師免許を取得するには、大学の医学部を卒業したうえで、医師国家試験に合格する必要があります。そのため、まずは医学部への進学が必須ですが、合格率の低さから狭き門といえます。
 

医学部の学費

ある医学部の1年次の学費の内訳は、図表1の通りです。
 
図表1

項目 私立大学の納入金額 国立大学の納入金額
入学料 100万円 28万2000円
学費 ・1期:90万円
・2期:90万円
・3期:90万円
年額:53万5800円
370万円 81万7800円

※筆者作成
 
医学部1年次に必要な学費は、入学料も含めると私立で370万円程度、国立で81万7800円程度かかるようです。医師になるには、6年間医学部に通う必要があります。学費のみの費用を6年間に換算すると私立で1620万円程度、国立で321万4800円程度必要になる計算です。
 
ただし、上記以外に設備費などが別途必要になる可能性があります。また、学費は大学によっても異なる場合があるため、ここで紹介している金額はあくまで目安としてください。
 

2025年の医師国家試験における合格率は92.3%

医学部に進学するためには、大学ごとに異なるものの、1年次には入学料を含めて私立で370万円程度、国立で81万7800円程度の学費が必要とされています。
 
また、大学の医学部への進学は男子が12.3%、女子が10.6%という合格率からも分かるように、高いハードルとなっています。
 
しかし、医師国家試験の合格率は、2025年では92.3%でした。進学後は着実に努力を重ねることで、医師への道を切り開ける可能性が十分にあるといえるでしょう。
 

出典

厚生労働省 第119回医師国家試験の合格発表について
厚生労働省 第 118 回医師国家試験の学校別合格者状況
文部科学省 令和6年度医学部(医学科)の入学者選抜における男女別合格率について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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