ママ友の家は旅行するときにホテルでなく「車中泊」をするそうです。宿泊費が浮くとはいえ「車中泊」って実際どうなのでしょうか?
配信日: 2025.05.12

本記事では、車中泊が本当にお得なのか、どれほど節約できるのかを見ていきましょう。

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目次
車中泊って実際どうなの? 選ぶ理由は”お金”
車中泊とは、車の中を寝泊まり可能な状態にして旅行するスタイルです。一部では「バンライフ」とも呼ばれ、注目を集めています。車中泊を選ぶ理由で多いのが「旅行費用を抑えたいから」といったシンプルなものです。
ホテルなら家族で1泊あたり2万~5万程度、食事が付くとさらに費用がかさみます。一方、車中泊は宿泊費がほぼ0円です。食事もコンビニやスーパーを利用すれば、ぐっと節約できます。
また、子どもと一緒の旅行では、周囲への気配りがつきものです。しかし、車中泊であれば周囲に気を遣う場面が少なく、家族だけの空間で落ち着いて過ごせるのが魅力です。ホテルのチェックイン時間に追われることもなく、予定を自由に組み替えられるのも大きなメリットといえます。
ホテルと車中泊、費用はどれくらい違う?
ホテルに泊まるのと、車中泊とでは、実際どのくらい出費に差が出るのでしょうか。例えば、家族4人で2泊3日の旅行をしたと想定して、比較してみます。
ホテル泊の場合(家族4人×2泊)
1泊あたり1万5000円くらいの宿を選ぶと、それだけで2泊3万円です。さらに、駐車場代がかかったり、朝夕の食事で外食したりすると、気づけば4万~5万円に近づくこともあるでしょう。子どもがいると、ちょっとしたアイスやジュース代も積み重なっていくため、予想以上にお金が出ていくことが想定されます。
車中泊の場合(家族4人×2泊)
一方、車中泊は、場所によっては無料、有料でも1泊1000円~2000円程度のスポットが多くあります。ガソリン代が5000~1万円ほどで、入浴施設に1回500円~1000円かかるとしても、トータルで2万円以内に収まるケースもあります。
もちろん、食費も工夫次第で抑えられるでしょう。スーパーや道の駅で地元の食材を買って済ませれば、1日あたり1000円程度で満足できる食事が楽しめます。
車中泊でもっとお得に楽しむためのアイデア
ちょっとした工夫で、車中泊のコストはさらに抑えられます。
1.道の駅をうまく活用
車中泊で活用したいのが、道の駅です。清潔なトイレと広い駐車場があるため、夜でも安心して利用できます。場所によっては、温泉や直売所も併設されていて、旅の楽しみが広がるでしょう。
ただし、道の駅はあくまで「休憩施設」であり、宿泊を目的とした利用は控えた方がいいでしょう。仮眠は認められているものの、滞在が長時間に及ぶ場合や、キャンプ行為などはマナー違反となる可能性があります。
2.外食を減らしてご当地食材を楽しむ
旅先のスーパーや市場で、地元の食材を買って簡単な料理をするだけでも、立派な旅の思い出です。最近はキャンプ用品も進化していて、小さなガスバーナーがあればお湯もすぐ沸きます。
3.旅の前に「お得情報」をチェック
最近は車中泊向けの情報が載っているアプリも増えていて、スポットの口コミやお風呂の割引クーポンなども手軽に見つけられます。ほんの少し準備するだけで、現地での動きが楽になるでしょう。
車中泊で注意しておきたい点
車中泊には、自由でコストも抑えられる点が魅力ですが、気をつけたいポイントもいくつかあります。
例えば、夏は車内が蒸し暑くなるため、扇風機や網戸を用意するなど暑さ対策が必須です。逆に冬は冷え込むため、毛布や寝袋などでしっかり寒さに備えておきましょう。
また、車内で快適に眠るためには、シートの段差を埋めたり、マットを敷いたりといった工夫も重要です。トイレやお風呂は外の施設を使うため、場所選びも慎重に行う必要があるでしょう。
さらに、防犯面を考えると、人気のある道の駅やキャンプ場を利用するのが安心です。RVパークなど、車中泊に特化した場所を使えば、電源や水道が使えるところもあるようです。
どんな人に車中泊旅行が向いている?
車中泊は、旅費をできるだけ抑えたい方や、自由な旅を楽しみたい方にぴったりです。特にアウトドアが好きな方や、子ども・ペットと一緒に旅を楽しみたい人にはおすすめです。
ただし、布団でないと眠れない方や、荷物が増えるのが苦手な方には、少し大変に感じるかもしれません。
「お得さ」だけでなく家族のスタイルに合うかがカギ
車中泊は、うまく活用すれば大きな節約につながります。ただ、それ以上に「家族にとって無理がないかどうか」を考えることが大切です。
例えば、これまでホテルにしか泊まったことがない方でも、「ちょっとやってみようかな」と思えたなら、それだけで新しい旅のスタイルが広がるかもしれません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー