大手企業が「ブルーレイディスクメディア」の「生産中止」を発表! 生産終了の「背景」などについても解説。
配信日: 2025.05.11

そこで今回は、ブルーレイディスクメディア生産終了の背景と現在の利用状況について詳しく解説します。

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ブルーレイの利用状況は?
一般社団法人日本映像ソフト協会の「2023映像ソフト市場規模およびユーザー動向調査報告書」によると、映像ソフト市場全体の規模は8123億円でした。
そのうち、DVD・ブルーレイを含むセル市場は1715億円、レンタル市場を加えても2132億円と、全体の4分の1程度となっており、DVD・ブルーレイの市場が完全になくなったわけではないものの、記録メディアの需要が減少傾向にあることが分かります。
ブルーレイディスクメディア生産終了の背景
ブルーレイディスクメディア生産終了の理由のひとつとして考えられるのが、動画配信サービスの普及だとされています。
近年、NetflixやAmazon Prime Video、Disney+といった動画配信サービスの利用者が急増し、DVDやブルーレイを購入せずとも映画やドラマを楽しめる環境が整いました。前述の調査によると、動画配信サービスの市場は2013年には597億円だったのに対して、10年後の2023年では5991億円と、10倍以上に市場が広がっていることが分かります。
さらに、2020年にはセル・レンタル市場よりも動画配信サービスの市場規模が上回っており、映像ソフト市場全体のうち、セル・レンタル市場の割合は縮小していることが、生産終了の一因となっていると考えられます。
動画配信サービスのサブスクリプションにかかる料金について
サブスクリプション型の動画配信サービスは、月額料金で膨大なコンテンツを視聴できるのが特徴とされています。
株式会社J.D. パワー ジャパンが行ったアンケート調査によると、サブスクリプションサービスを1つ以上知っている人は全体の86%でした。ジャンルごとの認知度を見ると、動画配信サービスが73%、音楽配信が67%、電子書籍・コミックが62%と、動画配信サービスの認知度が最も高いことが分かります。
主な動画配信サービスの月額利用料金は図表1の通りです。
図表1
料金 | |
---|---|
Netflix | 月額890円~2290円(税込) |
Prime video | 月額600円(税込) 年間プラン5900円(税込) |
U-NEXT | 月額 2189円(税込) |
dアニメストア | 月額550円(税込) アプリから入会の場合月額650円(税込) |
Disney+ | 月額 1140円(税込) または 1520円(税込) |
※筆者作成
サービスごとに、見られる動画の種類やサービスが異なります。無料プランを上手に活用しながら、お好みの動画配信サービスを見つけてみるのもよいでしょう。
まとめ
2025年1月、ソニーストレージメディアソリューションズ株式会社などがブルーレイディスクメディアをはじめとした記録メディアの生産終了を発表しました。ブルーレイディスクメディア生産終了の理由のひとつとして考えられるのが、動画配信サービスの普及だとされています。
今後は、動画配信サービスへの移行が一層進む可能性がありますが、一部の映画ファンやアニメファンの間では、コレクション用途や高画質・高音質を求めてブルーレイを購入する動きが続くかもしれません。特に、特典映像や限定パッケージを楽しむ層にとっては、ブルーレイは魅力的なメディアだと考えられます。
これからは、動画配信とブルーレイ、それぞれの良さを生かしながら、より自分に合ったスタイルで映像コンテンツを楽しみましょう。
出典
ソニーストレージメディアソリューションズ株式会社 ソニーマーケティング株式会社 ブルーレイディスクメディア、録音用ミニディスク、記録用MDデータ、ミニDVカセット 生産終了のご案内
一般社団法人日本映像ソフト協会 2023映像ソフト市場規模およびユーザー動向調査報告書
Netflix 映画もドラマも見放題
Prime video 対象のアニメ・映画・ドラマがぜーんぶ見放題!
U-NEXT さあ、U-NEXTの「31日間無料トライアル」をはじめよう!
dアニメストア 国内最大級のアニメ見放題作品数
Disney+ ディズニープラスで映画やドラマ、アニメが見放題
J.D. パワー調べ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー