ガソリン「満タン」は損? 「満タン給油」の「メリット・デメリット」を解説
配信日: 2025.05.10


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ガソリンは「満タン」に入れるべき?
ガソリンは、満タンにしない方が燃費がよいといわれていますが、実際はガソリンを満タンにする場合と満タンにしない場合で、大きな差はないようです。
公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団「エコドライブ10のすすめ」によれば、100キログラムの重量変化で、車の燃費は3%ほどしか悪化しないとされています。そのため、例え満タンで入れても問題はないと考えられるでしょう。
ガソリンを満タンにするメリット・デメリット
ガソリンを満タンにすることで、得られる可能性があるメリットは以下の通りです。
・災害・渋滞時の備えになる
・給油回数を減らせる
・長距離運転時の燃料切れリスクを軽減
ガソリンを満タンにすることで、発生する可能性があるデメリットは、以下の通りです。
・ガソリンが劣化するリスクがある
・若干燃費が悪くなる
車に入れるガソリンの量は、車の使用頻度や、自宅からガソリンスタンドまでの距離などから決めてもよいかもしれません。
ガソリン料金はどれくらい?
経済産業省資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」によると、2025年3月31日時点のガソリン価格は以下の通りです。
・レギュラー:185円
・ハイオク:196円
・軽油:165円
例えば、レギュラーガソリンの平均価格で満タンまで入れると、タンク容量27リットルの軽自動車では4995円かかります。また、半分まで入れた場合は、約2498円です。
普通自動車でタンク容量50リットルの場合は、満タンで9250円、半分で4625円かかる計算になります。
ガソリンの燃費を気にして満タンにせずに入れる方もいるでしょう。しかし、満タンにしない場合は給油頻度が増え、ガソリンを入れるためだけに走行しなければならないケースも考えられます。そのため、必要以上にガソリンを消費してしまい、余計にガソリン代がかかる可能性もある点に注意が必要です。
ガソリンは満タンにしても燃費への影響は少ない
ガソリンを満タンにすると、燃費が少々悪くなる傾向はあるようですが、大きな影響はないと考えられます。
ガソリンを満タンにすると給油回数を減らせる可能性があるため、結果的に節約につながることもあるでしょう。しかし、ガソリンは半年ほどで劣化するといわれているため、車に乗る頻度が少ない方は、満タンにしない方がよいかもしれません。
ご自身のライフスタイルにあわせて、ガソリンの入れ方を考えるとよいでしょう。
出典
公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団 エコドライブ10のすすめ
経済産業省資源エネルギー庁 石油製品小売市況調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー