高速道路「休日割引」の対象期間縮小で、“東京~名古屋”間の高速往復が「約4000円」増加! 空港の駐車場料金も、繁忙期は値上がりに!? 思わぬ「負担増」の内容と、交通費を抑えるポイントとは
配信日: 2025.05.11

本記事では、これらの負担増の内容を解説し、そして交通費をなるべく抑えるためのポイントを紹介します。ぜひ、旅行計画の参考として役立ててください。

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家族旅行の予算の平均額はいくら?
国内での、旅行予算の平均額はいくらなのでしょうか。
国土交通省観光庁の「旅行・観光消費動向調査」によると、2024年における国内旅行の1人1回あたり旅行支出額(全体額)は4万6579円で、宿泊旅行は6万9336円・日帰り旅行は1万9491円でした(旅行支出には交通費・宿泊費・飲食費や、買い物代金などが含まれています)。
4人家族では、宿泊旅行は約28万円・日帰り旅行は約8万円が国内旅行予算の目安と言えそうです。
高速道路の「休日割引」対象は、どう改定された?
車での旅行の際に利用する高速道路には「休日割引」があります。「休日割引」は、ETCを搭載した軽自動車等および普通車で土日祝日の0時~24時の間に割引対象の高速道路を通行したときに、料金が約30%割引される制度です。
ただ、2024年から年末年始やゴールデンウイークなどの期間は割引対象外期間となりました。そのためもあってか渋滞が減少しましたが、一方で3連休では交通が集中したため、25年4月からは、3連休も割引対象外になりました。
例として、東京から名古屋までをETC搭載した普通車で走ったときの高速道路通常料金は片道7320円(往復1万4640円)で、休日割引が適用された場合は片道5400円(往復1万800円)です。休日割引が適用されない場合、往復利用だと3840円の負担増加となるのです。
空港駐車場料金は、どのくらい値上がりしそう?
空港の利用者が増加して駐車場が混雑するケースが増えたことに伴い、国内の空港が徐々に駐車場料金の値上げや繁忙期料金を設定しています。
例えば、2025年4月に成田国際空港が駐車場料金を改定し、7月1日からは中部国際空港セントレアが駐車場料金と繁忙期料金を改定する予定です。中部国際空港セントレアでの駐車場料金(普通車)は、どのように変わるのか見てみましょう。
(1)6月30日入庫までの、入庫から5日までの料金
通常期:1時間300円(1日最大料金1600円・30日まで一律8000円)
繁忙期:2時間以内300円(30分以内の出庫は無料)2時間超1時間ごと500円(1日最大料金3000円・30日まで最大1万5000円)
(2)7月1日以降入庫からの、入庫から5日までの料金
通常期:1時間400円(1時間以内は無料・1日最大料金1800円)
繁忙期:2時間以内400円(30分以内の出庫は無料)2時間超1時間ごと500円(1日最大料金3000円)
改定後は入場から6日目以降の料金に上限がなくなり、1日あたり1000円が加算されます。長期間駐車すると料金負担が重く感じるかもしれません。
旅行の交通費を抑えるためには?
旅行での交通費を抑えるためには、どのような工夫が必要でしょうか。ポイントをいくつか紹介します。
高速道路を利用する旅程では「割引が適用される期間や時間帯(深夜・早朝)に利用する」「周遊パスを利用する」などの方法があります。高速道路の周遊パスは対象エリアの料金が定額で乗り降り自由になり、観光施設の優待サービスも付いています。
空港駐車場を利用する旅程では「事前予約が可能な駐車場を探して予約しておく」「駐車場料金が安い期間に利用する」などの方法があります。成田国際空港・羽田空港など大きな空港では、駐車場事前予約が可能で、駐車までの時間短縮と駐車場の空きを探し回るガソリン代の節約が見込めます。
周囲に民間駐車場も多数あり、空港駐車場よりも安い料金設定で空港まで無料送迎サービスを行っている場合もあるので、事前に調べておくと良いでしょう。
まとめ
国内旅行者の増加に伴う渋滞や混雑を緩和するため、高速道路の「休日割引」対象期間縮小や、各地の空港駐車場料金を値上げする動きが広がっています。
家族旅行を楽しむためには、事前に旅程に関する情報収集をして費用軽減を図ることが重要と言えるでしょう。
出典
国土交通省観光庁 旅行・観光消費動向調査 2024年 年間値(確報)
NEXCO東日本 2025年度における休日割引適用除外日のお知らせ
NEXCO東日本 休日割引について
成田国際空港 成田国際空港駐車場料金の変更について
中部国際空港セントレア 駐車場料金(2025年6月30日入庫分まで)
中部国際空港セントレア 駐車場料金(2025年7月1日以降入庫)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー