家族4人で「東京→鹿児島」へ! 奮発して「1泊8万円×3泊」で宿を予約したのに、悪天候で飛行機が“欠航”に! この場合も宿のキャンセル料を払わないとダメ? 対策もあわせて確認
配信日: 2025.05.10

旅行に向けて準備をしてきたぶん、気持ちの切り替えも簡単ではありません。さらに追い打ちをかけるのが「じゃあ、宿はどうなるの?」という不安でしょう。
「キャンセル料ってやっぱり払うしかないの?」と思うでしょうが、どう対応すれば少しでも損を抑えられるのか、一緒に整理してみましょう。

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宿のキャンセル料は全て自己負担になる?
飛行機の欠航は旅行者の責任ではありません。とはいえ宿泊施設にはそれぞれの「キャンセルポリシー」があります。たとえ天候が理由でも規定どおりのキャンセル料が発生することも珍しくないのが現実です。
ただし、宿によっては状況を説明すれば柔軟に対応してくれるケースもあります。例えば「悪天候で飛行機が飛ばず、どうしても向かえない」ということが明らかであれば、全額免除や一部負担にしてくれる可能性もゼロではありません。まず宿のキャンセルポリシーを確認し、事情をしっかり伝えましょう。
欠航が分かったらすぐに宿に連絡を
欠航の知らせを聞いたらできるだけ早く宿に電話を入れましょう。「欠航で行けなくなった」とひとこと伝えるだけではなく、「家族旅行で○月○日から3泊する予定だったが、悪天候のため急きょ欠航が決まり、到着が物理的に不可能になった」と、状況を具体的に話すのがポイントです。
JALなどの航空会社では「欠航証明書」の発行も可能です。公式サイトからPDFでダウンロードできるので、相手に状況を伝える手段として有効です。
また、じゃらんや楽天トラベルなどの予約サイトを通して予約している場合は、そちらにも必ず連絡を入れましょう。宿との直接交渉だけでなく、サイトを通じた対応が必要な場合もあります。
台風の影響など、出発の数日前から「もしかしたら当日欠航になるかもしれない」というニュースがあれば、その時点で宿に相談しておくとより信頼を得られるでしょう。
旅行をあきらめず、代わりの方法を考えてみる
欠航が決まったタイミングによっては新幹線やレンタカーなど別の移動手段で行くことも検討してみましょう。費用はかかりますが、搭乗予定の便が欠航になった場合は航空券が払い戻されるため、その費用を充てて追加の費用をまかなうか、抑えることもできるでしょう。
また、翌日の便が飛びそうなら旅程を2泊3日に短縮して現地入りする方法もあります。この場合も宿に「1泊目はキャンセルになるが、残りは予定通り泊まりたい」と相談してみましょう。
もしもに備える「旅行キャンセル保険」に加入していると心強い
「こんなときのために保険があれば……」と思った人もいるのではないでしょうか。実は、旅行中止に備えられる保険があるんです。例えば楽天トラベルでは、宿を予約するときに「Travelキャンセル保険」というオプションを追加することができます。
この保険は交通機関の2時間以上の遅延または運休・欠航や、感染症への罹患、入院や急な通院などで旅行を取りやめることになった場合に備えられます。保険料は旅行代金に応じて異なりますが、例えば旅行代金が10万円の場合は保険料2530円でキャンセル料100%補償してくれる場合もあります。
同様の保険に、損保ジャパンの子会社「マイシュアランス」のキャンセル保険などもあります。
それぞれ加入できるタイミングや条件には注意が必要ですが、今回のようにやむを得ず中止せざるを得なくなった場合に大切なお金を失ってしまうリスクを減らすことができます。旅行前にチェックしてみましょう。
出典
JAL(国内線)飛行機が欠航・遅延するかも 困ったときは「JAL Webサイト」を確認
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー