月給30万円なら、一人暮らしの「適正家賃」はどのくらい?

配信日: 2025.05.07

この記事は約 3 分で読めます。
月給30万円なら、一人暮らしの「適正家賃」はどのくらい?
一人暮らしを始めるとき、まず悩むのが「家賃はいくらが適正か?」という人は多いでしょう。特に月給30万円の収入がある人にとって、「背伸びせず、かといって不便すぎない」ちょうどいい家賃のバランスを知りたい方は多いはずです。
 
そこで本記事では、手取り額に基づく家賃の目安や、家賃以外にかかる生活費、さらに家賃を多少高めに設定しても納得できる条件について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

手取りから考える「家賃の目安」はいくら?

家賃の目安は、一般的に「手取り収入の4分の1~3分の1くらい」といわれています。月給30万円の場合、社会保険料や税金を差し引くと、おおよそ24万円になります。この3割で計算すると、家賃の目安は約7万2000円です。
 
つまり、7万円前後の家賃であれば、無理なく生活できる可能性が高いといえます。ただし、これはあくまで目安で、すべての人に当てはまるわけではありません。家賃以外の生活費の使い方によっては、この基準より少し低めに抑えたほうが安心でしょう。
 
例えば、外食が多い人は食費がかさむため、家賃を控えめにする必要があります。一方、リモートワーク中心の人であれば、通勤費が減る反面、光熱費が増えることもあるため、家賃にかけるお金のバランスをよく考えることが大切です。
 

家賃以外にかかる生活費はどのくらい?

一人暮らしでは家賃だけでなく、日々の生活に必要な費用も忘れてはいけません。月々の支出として想定される、項目とおおよその目安は次の通りです。

食費:3〜4万円
水道・光熱費:1万円
通信費(スマホ・インターネット):1万円
日用品や雑費:5000円〜1万円
交通費:1万~1万5000円
交際費:1万円
貯金:2〜3万円

これらを合計すると、10〜12万5000円程度になります。手取り24万円で家賃を7万円に設定すると17~19万5000円程度となりますが、生活費に十分な予算を残すことができ、突発的な出費にも対応しやすくなります。
 
また、月に1〜2万円は「予備費」として使い道を固定せずに残しておくのがおすすめです。病院代や家電の故障、帰省の交通費など、想定外の出費にも冷静に対応できるようになります。
 

家賃は安ければいい? 多少高くても納得できる条件とは

もちろん、家賃は安いに越したことはないですが、あまりに安すぎる物件には注意が必要です。築年数が古かったり、駅から遠かったり、設備が不十分な場合も多く、そうしたことが毎日の生活のストレスになる可能性があります。
 
一方で、家賃が多少高めでも以下のような条件の物件であれば、住みやすさや安心感が得られ、納得のいく選択となる場合もあります。

●駅から徒歩10分以内で通勤やお出掛けが楽
●オートロックや宅配ボックスなどセキュリティー面が安心
●築年数が新しく、水回りなどがきれいで使いやすい
●周辺にスーパーやドラッグストアがあり買い物がしやすい

また、防音性が高い、日当たりがよい、宅配便をスムーズに受け取れるなど、毎日の生活に直結する快適さは、家賃以上の満足度をもたらすこともあります。したがって、家賃の安さだけにとらわれず、生活の質や安心感も考えて物件を選ぶことが大切です。
 

自分に合った家賃で、賢く物件を選ぼう

月給30万円で一人暮らしをするなら、家賃は7万円程度が目安です。ただし、生活費や個人のライフスタイルを考慮したうえで、柔軟に判断することが重要です。
 
家賃が安すぎることで起きるストレスもあれば、少し高くても快適な生活が手に入る場合もあります。大切なのは「月々の支出全体」を見ながら、自分にとって無理のない範囲でバランスを取ることです。特に、今後長く住む予定がある場合や、在宅時間が多い人にとっては、家そのものが快適かどうかは非常に大きな要素になります。
 
これから一人暮らしを始める方は、家賃にばかり目を向けるのではなく、トータルで満足できる住環境を選ぶことを意識してみてください。適正な家賃設定をして、心地よい毎日を手に入れましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集