「子ども3人」を大学まで進学させたいけど、お金が不安です…。今はどれだけお金がかかるようになったのでしょうか?
配信日: 2025.05.05

本記事では、子どもを大学まで通わせるには今どれだけお金がかかるのか、どのように備えていくのが現実的なのかをわかりやすくお伝えします。教育費に不安を感じている方にとって、少しでも安心できるヒントになれば幸いです。

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子ども3人を高校まで進学させるにはいくらかかる?
文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」によると、高校までの教育費は通う学校の種類によって大きく異なります。ここでは1人当たりの目安を示します。
・すべて公立:166万1138円
・すべて私立:476万6092円
つまり、高校まで育てるのに公立中心でも3人で約348万円以上、私立なら最大約1430万円以上が必要ということになります。
大学にかかる費用は?公立と私立の差
子どもを大学まで進学させるとなると、最も気になるのが「いくらかかるのか」という点です。結論から言うと、公立大学と私立大学では、かかる費用に大きな差があります。
授業料の違い
文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」と「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果」によると4年間の授業料は以下のとおりです。
・公立大学(国公立):約280万円
・私立大学(文系):約330万円
・私立大学(理系):約465万円
このように、授業料だけでも公立と私立では2倍近い差があります。さらに、理系・医療系など専門的な分野になると、もっと高くなる傾向にあります。
通学費・生活費・その他の出費
また、大学生活では授業料以外にもさまざまな費用がかかります。
・自宅から通学:定期代や昼食代、教材費などで年間20〜40万円程度
・一人暮らしの場合:家賃・光熱費・生活費含めて年間100〜150万円が追加
特に地方から都市部の大学に進学する場合、学費以外にかかる生活コストも大きな負担になります。私立理系+一人暮らしというケースでは、4年間で865~1065万円かかる計算になります。
国公立でも安心はできない
「国公立なら安心」と思うかもしれませんが、注意が必要です。国公立大学の入試は競争が激しく、受験対策の塾・予備校にかかる費用が年数十万円単位になることもあります。
また、通学距離が長い場合は交通費や引っ越し費用も無視できません。進学先によっては、公立でも年間100万円以上の出費になるケースもありえます。
まとめ
子ども3人を大学まで進学させるには、たしかに大きなお金がかかります。ですが、それは「不可能」ではありません。現状を正しく知り、今からコツコツと準備していくことが、安心への第一歩です。
「お金が足りなかったらどうしよう」と不安になる前に、「今、何ができるか?」に目を向けてみましょう。制度を調べて活用し、家族でライフプランを共有することで、将来の見通しが大きく変わってきます。
教育費の準備は、子どもたちへの大きなプレゼントです。焦らず、一歩ずつ積み上げていきましょう。
出典
文部科学省 令和5年度子供の学習費調査
文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移
文部科学省 令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー