「移住」したら牛が支給されたり、「100万円」が支給されたりする!? 「地域限定」のユニークな「支援制度」を紹介
配信日: 2025.05.04
そこで本記事では、各地方自治体による移住者向けのユニークな支援制度についてまとめました。

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牛が支給される移住支援制度とは?
三島村は硫黄島、竹島、黒島などから成り立つ鹿児島県の離島とされています。人口減少や過疎化対策として、ほかにはない独自の移住支援制度を展開しているようで、その中でも特に注目されているのは「現金または子牛1頭支給」という施策です。
三島村のホームページによると、対象者は以下の通りです。
●「世帯主の年齢が55歳以下(定住申込書の受理日時点)であること」
●「自己負担による現地下見が可能である者」
●「日本国籍を有する者」
●「世帯主もしくは配偶者が日本国籍を有する者、及びその家族」
●「永住者として日本において在留資格を有する者」
●「世帯主及びその配偶者がどちらも日本において永住者の在留資格を持つ夫婦、及びその家族」
なお子牛の支給は、畜産農家として就農する場合に限るとされているため、畜産業の基盤として活用されることが期待されていると考えられます。
そのほかのユニークな地域限定の支援制度
全国には三島村だけではなく、ほかにもユニークな支援制度があるようです。
●京都府南丹市(結婚新生活支援事業)
●宮城県七ヶ宿町(地域担い手づくり支援住宅)
●長野県松川村(松川村移住定住促進補助金)
京都府南丹市の結婚新生活支援事業は、新婚世帯(条件あり)に対して敷金・礼金も含めた賃貸費用、リフォーム、引っ越しの費用などを補助する制度とされています。
宮城県七ヶ宿町では、新築の一戸建て住宅に20年間住むと土地と建物が譲渡される制度があり、長野県松川村では、土地と住宅を購入して移住すると100万円(中古住宅は50万円)が支給される制度が実施されているようです。
支援制度を受けるには、それぞれ所定の条件(年齢制限や住宅の基準など)があるようなので、各自治体のサイトなどで確認してください。
牛の支給を始め、さまざまな自治体が移住者を対象にユニークな支援を行っている
コストの削減や豊かな自然環境、地域コミュニティーとのつながりなど、地方での生活には多くのメリットがあるといわれています。
そのため、みなさんの中にも地方移住を検討しているという人もいるかもしれません。地方移住を検討している人にとって、ユニークな支援があるなど、自治体の支援制度が充実していることは、移住先選びのポイントになることもあるでしょう。
その中でも、鹿児島県三島村の「現金または子牛1頭支給」というユニークな移住支援制度は、一時的な補助金としてだけではなく、地域の経済や産業基盤を強化する可能性がある仕組みだといえるでしょう。
地方移住を考えている人は、地域限定のユニークな制度を活用して、新しい一歩を踏み出してみてもよいかもしれません。
出典
鹿児島県三島村 U/Iターンの助成制度
南丹市役所 結婚新生活支援事業について(新婚世帯対象)
宮城県七ヶ宿町移住・定住総合ポータルサイト 地域担い手づくり支援住宅入居者募集
信州安曇野松川村移住定住ガイド 松川村移住定住促進補助金
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー