60代でも「運転免許証」は「返納」するべき? 返納すれば「特典」を受けられるって本当?もうすぐ60歳になりますが、「500万円」以上かかった車なのでまだ運転したいとは思います……。
配信日: 2025.05.03

そこで本記事では、運転免許証の自主返納率をご紹介するとともに、返納した場合に得られる可能性のあるメリットについて紹介します。

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目次
運転免許証の自主返納とは?
高齢になると、視野が狭くなったり反射神経が鈍くなったりすることがあるため、運転していて危険を感じる場面が増えてくる可能性があります。これまで優良ドライバーとして安全運転を続けてきた人でも、事故を起こす確率が高くなるかもしれません。万が一事故を起こせば、自分だけでなく他人を巻き込んでしまうこともあり得るでしょう。
そこで、これ以上運転を続けることをやめて、運転免許証を返納する方法を選択する人もいます。これを一般的に「自主返納」と呼ぶようです。
運転免許証の自主返納率はどのくらい?
運転免許証を自主返納している人がどのくらいの割合でいるのか、確認してみましょう。警察庁の「運転免許統計令和5年版」によると「申請による運転免許の取消件数」つまり、運転免許証を自主返納した人の割合は「70歳以上」が全体の90.3%を占めています。
今回の事例では「60代でも運転免許証を返納するべきか? 」ということですが、70歳未満で返納した人の割合は9.7%であることから60代で返納している人も一定数いるということです。
普段運転をしていて危険を感じる場面が多くある場合や、早めに返納して安心したい場合などは、60代での返納を検討してみてもよいかもしれません。
運転免許証を返納した場合に得られるメリット
運転免許証を自主返納するべきか迷っている場合は、返納した場合に受けられる特典やメリットついて確認してみるとよいでしょう。
自主返納した人は、申請することで「運転経歴証明書」が交付されるといわれています。これは本人確認書類としても使えるものなので、運転免許証を身分証明書としても利用していた人は特に安心できる可能性があるでしょう。
また、運転経歴証明書を提示することで、タクシーやバスを利用する際に割引が適用されるなどの特典もあるようです。自治体によって特典の内容が異なるため、自分が住んでいる地域ではどのようになっているのか確認しておきましょう。
60代でも運転免許証を返納している人は一定数いると考えられる|返納すると交通機関の利用料金が割引になるなどの特典がある
高齢になってくると、判断力が低下したり反射神経が鈍くなったりすることもあるため、事故を起こす前に運転免許証の自主返納を検討する人もいるでしょう。
警察庁のデータによると自主返納した人の90%以上が「70歳以上」ということなので、約10%の人が70歳以下で返納していることが分かります。そのため、60代でも返納している人は一定数いると考えられるでしょう。
運転免許証を自主返納すると身分証明書の代わりとなる「運転経歴証明書」を交付してもらえるようです。これを提示するとタクシーやバスを割引料金で利用できるなどの特典を受けられる可能性があるため、確認しておくことをおすすめします。
出典
警察庁 運転免許統計令和5年版
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー