昔使っていた「2つ折りガラケー」がタンスの奥から出てきました。古い機種ですが売れますかね?
配信日: 2025.05.04

本記事ではガラケーでも売れる可能性があるのか、売れる条件にはどのようなものがあるのかを解説します。

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携帯電話の3~5Gの特徴
携帯電話のシステムは「移動通信システム」と呼ばれており、第3世代(3G)から飛躍的に進化し、現在では第5世代まで進んでいます。ガラパゴス携帯(ガラケー)は、3Gでメインとなっていた機種です。
3~5Gの特徴は、以下のとおりです。
●3G……2000年代初頭に登場した技術で、音声通話に加え、インターネット通信が可能になり、メール、ウェブ閲覧、簡単な動画視聴などができる。
●LTE……Long Term Evolutionの略で、4G規格の一部とされる高速通信技術。3Gと比べ大幅に速い通信速度と低遅延を実現し、動画視聴やオンラインゲームも快適になった。3.9Gと呼ばれることもある。
●4G……2010年前後に広まった技術で、さらに高速で大容量のデータ通信が可能になった。スマホでの動画視聴やSNS、アプリ利用が快適になった。上記のLTEは、その中心技術である。
●5G……2020年前後に開発された新しい通信技術。最大で4Gの数十倍の超高速通信、超低遅延(リアルタイム通信が可能)などの特徴があり、産業や医療などにも活用が進んでいる。
3Gは完全終了間近
ガラケーが使われなくなったことの大きな原因の一つに、3Gシステムの終了があります。第3世代の携帯電話には3Gシステムが必要ですが、大手キャリアではすでに3Gシステムを終了しているか、終了間近の状態です。
大手キャリアの3Gへの対応は、以下のとおりです。
●ソフトバンク……2024年7月31日に終了
●au……2022年3月31日に終了
●ドコモ……2026年3月31日に終了予定
2025年4月現在でドコモはまだ利用できますが、1年以内にサービスが終了する予定です。
ガラケーの中古市場
ガラケーの通信システムである3G回線はすでに完全終了が決定していますが、中古市場は健在です。買い取り業者によっては、数千円で買い取りしているケースもあります。ただしSIMカードに対応していない、携帯会社のロックがかかっているといった機種の買い取りは難しい場合もあります。
携帯電話としては使えなくなったガラケーでも、中古価値がある理由はあります。例えば、有名デザイナーや限定デザインのモデル、TV番組とのタイアップモデル、コレクター向けモデルといった機種は付加価値がついているケースがあります。
こうした付加価値があるガラケーがあるかぎり、中古市場は一時期ほど活発ではないにしても一定の需要は続くでしょう。
ガラケーの買い取り先は?
古いガラケーを売るとき、どこに持ち込めばよいのか悩む方も多いでしょう。買い取り先によって、査定額や手間が大きく変わるため、自分に合った方法を選ぶことが大切です。ここでは、おすすめの買い取り先をまとめました。
ガラケーを売る際には、以下のような買い取り先を検討しましょう。
1. 携帯電話専門の買い取り店
ガラケーのなかでも、SIMカードが使える機種なら、携帯電話の買い取りに慣れている専門店で売ると、適正な価格で買い取ってもらいやすいです。ネットで簡単に査定できるお店もあるので、手間をかけずに売ることができます。SIMカードが使えない古い機種は、対応できるお店が限られますが、水没や故障したものも査定してくれるお店があります。
2. フリマアプリ・オークションサイト
自分で出品する手間はかかりますが、直接買い手とやり取りできるため、高値で売れる可能性もあります。ただし、動作確認や発送トラブルには注意が必要です。
3. 家電量販店・キャリアショップ
一部の家電量販店や携帯電話ショップでは、下取りキャンペーンやポイント還元を行っていることがあります。ただし、対象となる機種は限られていることが多いので、事前に確認しましょう。なお、専門の買い取り店のほうが高く買い取ってもらえる場合があります。
売却時に注意すべきポイント
ガラケーを売る際には、単に査定に出すだけでなく、事前に押さえておきたい大切なポイントがあります。大切な個人情報を守るため、そしてより納得のいく取引をするために、以下の注意点をしっかり確認しておきましょう。
1. データの完全消去を忘れずに
初期化だけでなく、SIMカードやSDカードも必ず抜いてから売却しましょう。個人情報が残ったまま売ってしまうと、トラブルの原因になります。
2. 身分証明書の準備
ほとんどの買い取り店では、売却時に本人確認書類(運転免許証や保険証など)の提示が求められます。事前に準備しておくと、スムーズに手続きができるでしょう。
3. 査定額に納得できない場合は無理に売らない
提示された査定額に満足できない場合は、無理にその場で売却せず、複数の店舗で見積もりを取ることをおすすめします。複数の店舗が提出した見積額を比較することで、より高い査定額を引き出せる可能性があります。
ガラケーは古くても売れる可能性があるので、業者に相談してみよう
ガラケーは、機種によっては数千~数万円で売れることもあるため、買い取りの可能性はゼロではありません。特に人気機種や付加価値のある機種は、高値がつきやすい傾向にあります。買い取り可能かどうかは機種や業者よって異なるため、まずは複数の業者に査定をしてもらいましょう。
買い取りができなかったガラケーでも、限定デザインモデルなどはコレクターが存在している場合があります。特に付属品(箱・充電器)がそろっていると査定額が上がるため、思い出のガラケーを一度査定に出してみる価値は十分あるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー