コンビニで「ATM手数料」を気にしない夫。1回「220円」でも1年でけっこうな額になると思いますが、かなり“もったいない”ですよね…?
配信日: 2025.04.30

ATMの利用手数料は、現金を直接支払うわけではなく、預金から引かれるため、負担を実感しにくいかもしれませんものです。
そのため、「1回の手数料はわずかだから」と気にせず利用している人もいるでしょう。ですが、年間でどれほどの金額になるか計算すると、意外と大きな額になっていることに気づくはずです。
本記事では、コンビニATM手数料が1年間でどれほど積み重なるのかを考え、手数料を節約する方法について解説します。
コンビニATMを使うと220円~330円の手数料がかかる
コンビニATM手数料の金額は、金融機関や時間帯、曜日によって異なりますが、220円~330円が一般的です。
仮に、220円の時間帯に月2回、330円の時間帯に月1回の合計3回、コンビニATMでお金を下ろすとしましょう。この場合の手数料は、月間で220円×2回+330円×1回=770円、年間では770円×12ヶ月=9240円となります。
これだけの金額があれば、ちょっとした外食や趣味を楽しめるのではないでしょうか。
ちなみに、現在の普通預金の金利は0.2%であり、銀行に100万円を預けても、年間2000円の利息しかつきません。つまり、約450万円を預けたときに得られる利息と同じ額を手数料として支払っている計算になります。
これらを考えると、コンビニATM手数料は決して小さくないことが分かるでしょう。
ATM手数料を節約する工夫は?
コンビニATM手数料を節約する方法はいくつかあります。銀行のサービスやキャッシュレス決済を上手に使って、手数料を少しでも減らしましょう。
ATM手数料が無料となる条件を達成する
銀行によっては、特定の条件を満たすことでコンビニATM手数料が無料になります。
例えば、三井住友銀行や三菱UFJ銀行では、給与振込口座に指定した口座からお金を引き出す場合、コンビニATM手数料は月2回まで無料です。この方法で220円の手数料を月に2回無料とした場合、年間5280円の節約につながります。
ほかにも、「NISA口座を開設」「投資信託の購入」などでコンビニATM手数料が無料となることがあるので、無理のない範囲で条件を満たす手続きを取ると良いでしょう。
とはいえ、利用している銀行がコンビニATM手数料無料サービスを実施していない、あるいは条件が厳しいことがあるかもしれません。こういった場合は、メインバンクを手数料を無料にしやすい銀行に変えるのも有効です。
ネット銀行は手数料無料サービスの条件が緩い場合が多く、例えば、住信SBIネット銀行なら、誰でも月2回までコンビニATM手数料が無料です。さらに、スマートフォンアプリの設定をした場合は、無料回数を月5回までに増やせます。
キャッシュレス決済を活用してATM利用回数を減らす
コンビニATM手数料を節約するには、現金を使う機会を減らすことも有効です。クレジットカードやデビットカードを活用すれば、コンビニATMに行く回数自体を減らせます。
クレジットカードでは使い過ぎてしまうという人は、先払い型の決済方法がおすすめです。
例えば、PayPayやd払いは、セブン銀行など対応しているコンビニATMから現金チャージができます。月に1回「使っていいお金」を現金で引き出し、そのうちの一部をその場でPayPayやd払いにチャージするのです。
残高はスマホでいつでも確認できるため、現金と合わせて管理すれば、キャッシュレス決済を使いつつ、あといくら使えるか把握しやすくなります。
ATM手数料を見直して無駄な出費を防ごう
コンビニATM手数料は1回あたりの金額は小さくても、積み重なると年間で1万円近くになることもあります。しかし、銀行が設定する条件をクリアしコンビニATM手数料を無料にしたり、キャッシュレス決済を取り入れコンビニATMの利用回数を減らしたりするだけで、こういった出費は減らすことができます。
不要な手数料を払い続けるのではなく、少しの工夫で賢くお金を管理しましょう。
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士