新幹線の車内販売で「200円のお茶」を買うのはもったいない? 妻に「スーパーなら100円なのに…」と言われたけど、これって“無駄遣い”になるの? 価格以外のメリットを検証
配信日: 2025.04.26

新幹線の車内販売でお茶を買うのは、ちょっとしたぜいたくなのでしょうか? それとも無駄遣いなのでしょうか?
本記事では、新幹線の車内販売とスーパーのお茶の価格を比較しつつ、価格だけでは決められない「車内販売の魅力」について解説します。

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新幹線とスーパーのお茶、価格を比較すると?
まずはシンプルに、価格だけを比較してみましょう。500ミリリットルほどのペットボトルのお茶は、スーパーやコンビニでは大体100円程度で、スーパーの特売やネットスーパーではもっと安く購入できることが少なくありません。
一方、東北・山形・秋田・上越・北陸新幹線の車内販売では、390ミリリットルのお茶が200円近くします。
この差を「高い」と見るか、「妥当だ」と見るかは、人によるでしょう。ただ、本記事の事例のように「少しでも節約したい」と思う人にとっては、同じお茶なのに、倍の値段(100ミリリットル単位では約2.5倍の値段)を払うのは納得できないかもしれません。
しかし、人によっては新幹線でお茶を買うのには、価格だけでは測れないメリットがあるのです。
価格だけでは決められない、車内販売の魅力
車内販売の場合、価格は少々高いかもしれませんが、さまざまな魅力があります。いくつか見ていきましょう。
時間的なメリット:荷物を減らせる、手間を省ける
事前にスーパーやコンビニでお茶を買っておけば確かに安くすむことが多いでしょう。しかし、そのためには「乗る前に買う」というひと手間が必要です。新幹線に乗る直前は、切符を確認したり、座席を探したりとバタバタすることも多いものです。
特に大きな荷物を持っていると、ペットボトル1本でも邪魔になることがあります。必要なときにサッと買える車内販売は、時間と手間を省けるという利点があるでしょう。
その場で好きなものを選べる
スーパーで買うときは、「事前に」なにを飲むか決めておく必要があります。しかし、乗ってから気分が変わることもあるでしょう。
「やっぱりお茶じゃなくてコーヒーが飲みたい」「おいしそうなおつまみがあるからお酒が飲みたい」など、車内販売なら、気分に合わせてその場で選べます。ほかに、同じお茶でも「手ごろな量が飲みたい」場合は車内販売のサイズがちょうどいいということもあるでしょう。
また、特に冬場は温かい飲み物を買ってから冷める前に飲めることも、車内販売ならではのメリットです。
ほかの商品を買うついでに購入できる
新幹線の車内販売は、お茶だけでなく、お弁当やおつまみ、スイーツなども扱っています。例えば、車内で駅弁を買う人なら、ついでに飲み物も購入すれば、わざわざ事前に買う必要がありません。
このように、ほかの商品に合う飲み物をその場でついでに選びたいということも考えられます。
また、新幹線では一般的なスーパーでは簡単に買えないものも多くあります。「せっかく新幹線に乗るのだから」と、特別感を楽しむのもアリでしょう。
結局、お茶はどこで買うべき?
結局のところ、新幹線でお茶を買うのは「もったいない」のでしょうか? 結論としては、その人の価値観によると言わざるを得ません。
節約重視なら、少しの手間をかけるだけで、新幹線ではなく事前にスーパーなどで購入するのが正解です。一方、利便性や快適さを重視するなら、車内販売も十分アリです。余計な荷物を持たずにすみ、その場で好きなものを選べるメリットがあります。
相談者の妻は、お金の面だけで「もったいない」と言っているのかもしれません。自分の価値観や、価格重視ではない車内で購入する価値を、上手に伝えてみるのも良いでしょう。
出典
株式会社JR東日本サービスクリエーション 車内販売のご案内【東北・山形・秋田・上越・北陸新幹線/あずさ・ひたち】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー