「マイナ免許証」が3月24日から開始!「更新手数料」はどれだけ安くなる? その他のメリットもあわせて確認
配信日: 2025.04.26

マイナンバーカードと免許証が一体化することでメリットもありますが、デメリットもあるので注意が必要です。そこで本記事では、マイナ免許証のメリットとデメリットについて解説していきます。

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マイナ免許証の3つのメリット
2025年3月24日からマイナ免許証の運用が開始されました。マイナ免許証は、マイナンバーカードと免許証が一体化したものです。一体化すれば、これまでマイナンバーカードと免許証の2枚を持たなければいけなかったものが、1枚持つだけでよくなります。また、これまで通りの免許証とマイナ免許証をそれぞれ持つことも可能です。
マイナ免許証のメリットは、マイナンバーカードと免許証が一体化することだけではありません。「住所や氏名の変更手続きが簡素化される」、「更新時の講習をオンラインで受講できる」、「更新時の手数料が安い」といった3つのメリットがあります。
住所や氏名の変更手続きが簡素化される
まず、本籍や住所、氏名などを変更する際の手続きが簡素化されます。これらの変更をするためには、これまでは自治体と警察署の双方で変更手続きをする必要がありました。しかし、マイナ免許証を持っている場合は、事前に手続きを済ませておくことで自治体の手続きだけで変更することが可能になります。
事前の手続きは、「署名用電子証明書と免許情報を紐付ける」「マイナポータルとの連携手続を行う」ことです。1度事前の手続きをしておけば、その後は自治体に届けを出すだけで変更できるので、手続きが楽にできるようになります。
更新時の講習をオンラインで受講できる
免許証の更新時には、運転免許センターなどで講習を受けなければいけません。しかし、マイナ免許証を持っている場合は、「オンラインで講習を受講することが可能」となります。時間と場所を選んで受講できる点が大きなメリットです。
ただし、オンライン講習が可能なのは、マイナ免許証を持っている優良運転者と一般運転者だけなので注意しましょう。
更新時の手数料が安い
免許証の更新時には、更新手数料がかかります。これまでは2500円かかっていました。しかし、マイナ免許証のみの場合は2100円になります。マイナ免許証と免許証の2枚を持っていて更新する場合は2950円、免許証のみの場合は2850円です。
マイナ免許証のみを持っていて更新する場合が、最も更新手数料が安くなります。少しでも更新手数料を抑えたい場合は、マイナ免許証がおすすめです。
マイナ免許証の注意点
マイナ免許証には注意点もあります。それはマイナ免許証のみを保有している人が、紛失や盗難などで再発行する場合です。マイナ免許証は自治体でマイナンバーカードを再発行し、警察署でマイナ免許証の手続きを行うことが必要です。
マイナンバーカードの再発行には1週間程度かかり、さらに警察署の手続きが必要で、それが終わるまでは免許証不携帯の状態になります。そのため、再発行が完了するまでの期間は、運転することができなくなってしまうので注意が必要です。
マイナ免許証の保有の仕方を考えてみましょう
マイナ免許証に変更することで3つのメリットがあります。特に免許証の更新手数料が安くなることや、オンライン講習で済むことは金銭的にも時間的にも大きなプラスになります。
しかし、デメリットもあることを理解しておきましょう。マイナ免許証を再発行する場合は時間がかかり、手続きが終わるまでは運転することができなくなってしまいます。メリットとデメリットを理解し、マイナ免許証の保有の仕方について考えてみてください。
出典
警察庁 令和4年改正道路交通法(マイナンバーカードと運転免許証の一体化・オンライン更新時講習)
警視庁 マイナンバーカードと運転免許証の一体化について
政府広報オンライン もうすぐスタート!マイナ免許証
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー