出産を機に「車の購入」を検討しています。都内は「月極駐車場が高い」イメージですが、「23区外」なら車を持てますか？

出産を機に「赤ちゃん連れで公共交通機関を利用していると周囲の目が気になる」「家族が増えたので買い物の量が増えた」といった理由から車の購入を検討している方もいるでしょう。
 
しかし、都内の駐車場は高いというイメージから、高い駐車場代を払ってでも車を持つ意味はあるのか疑問を抱いている方もいるかもしれません。本記事では、東京23区や主要な市の駐車場代や駐車場以外にも必要となる費用について解説します。

「東京23区」の月極駐車場は非常に高額

日本自動車サービス開発株式会社が運営する「日本駐車場検索」を参考に、東京23区の月極駐車場料金を表1にまとめました。
 
表1

地区	機械式駐車場の平均賃料	平面駐車場の平均賃料
中央区	4万4911円	6万1248円
千代田区	4万5899円	5万9401円
港区	4万7364円	5万6357円
渋谷区	4万2785円	4万5047円
台東区	3万6883円	3万9708円
新宿区	3万8557円	3万7925円
文京区	3万5530円	3万6223円
目黒区	3万2497円	3万2195円
品川区	3万3243円	3万2045円
豊島区	3万1798円	2万9944円
墨田区	2万8398円	2万8182円
江東区	2万8450円	2万7658円
中野区	2万9254円	2万6892円
世田谷区	2万7060円	2万6302円
大田区	2万4588円	2万4459円
荒川区	2万5947円	2万4388円
北区	2万4991円	2万3221円
杉並区	2万4075円	2万2883円
板橋区	2万1888円	2万1116円
江戸川区	2万279円	1万8259円
練馬区	1万8871円	1万7195円
葛飾区	1万6779円	1万6884円
足立区	1万8880円	1万6022円

出典：日本自動車サービス開発株式会社「日本駐車場検索」を元に筆者作成
※2025年4月10日時点の価格
 
表1から、東京23区の駐車場を利用する場合、最低でも月1万6022円必要なことが分かります。年換算すると、駐車場代だけで19万2264円と決して安くはありません。
 

「23区外」なら比較的安い月極駐車場も多い

東京23区の駐車場は料金が高めに設定されていますが、23区以外での料金はどのくらいになるのでしょうか。東京都下の主要な市の月極駐車場料金を表2にまとめました。
 
表2

地区	機械式駐車場の平均賃料	平面駐車場の平均賃料
東大和市	8800円	1万5181円
国立市	1万9066円	1万4727円
町田市	1万4703円	1万2891円
昭島市	1万82円	1万1653円
日野市	1万4827円	1万819円

出典：日本自動車サービス開発株式会社「日本駐車場検索」元に筆者作成
※2025年4月10日時点の価格
 
表1と表2を比べると、地区によって差はあるものの、基本的には23区内より区外の方が駐車場を安く利用できることが分かります。1ヶ月あたり8800円の駐車場を利用する場合、年換算すると10万5600円と23区内の最安値より8万7000円も安いです。
 

必要なのは「駐車場代」だけではない！ 維持費も考慮し車の購入を検討しよう

車の利用には、毎年4月1日に車を所有していると発生する税金や2年に1度行う車検代、必ず加入する自賠責保険など、駐車場代以外にもさまざまな維持費が発生します。また、車を動かすのに必要なガソリンや凍結した路面を走るための冬用タイヤなど、利用する上でなくてはならない燃料やタイヤにもコストはかかります。
 

まとめ

東京都内で月極駐車場を利用する場合、23区を避けることで駐車場代を抑えることが可能です。ただし、車にはメンテナンス代やガソリン代、税金など駐車場代以外にも払わなければならない費用があります。車の購入を検討している方は、駐車場代だけでなく維持費も考慮しましょう。
 

出典

日本自動車サービス開発株式会社　日本駐車場検索
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー