熱海から「東海道線のグリーン車」に乗って鎌倉観光に行く予定です。大船で「横須賀線に乗り換え」が必要なようですが、引き続き「横須賀線のグリーン車」にも乗れますか？グリーン券の料金について解説

電車で旅行や観光に出掛ける時、少し快適に過ごしたいという思いからグリーン車を利用しようと思う方も少なからずいることでしょう。首都圏近郊ではJR東海道線・横須賀線で2階建てのグリーン車が2両連結されており、グリーン券を購入することで利用可能です。
 
ここで気になるのが、グリーン券は途中で他の路線に乗り継いだ場合でも、引き続き利用可能かどうかということです。本記事では、グリーン券で乗り継ぎができるのかを中心に解説します。

同一方向であれば「1枚のグリーン券で2つの列車のグリーン車」を乗り継ぐことができる

東日本旅客鉄道株式会社（JR東日本)のWebサイトを見ると、「1枚のグリーン券で2つの列車のグリーン車を乗り継ぐことができますか。」という問いが投稿されています。
 
これに対して、「改札口を出なければ同一方向に乗り継ぐことができます」と回答されています。例を挙げると、熱海から東海道線のグリーン車に乗り、大船で横須賀線に乗り換えて鎌倉まで乗車するルートは同じ1枚のグリーン券でグリーン車を乗り継げることが可能になります。
 
ただし、熱海から鎌倉までの行程は62.6kmあり、グリーン車の料金体系に従って100kmまで乗れるグリーン券をあらかじめ購入しなければならない点に注意が必要です。
 

例外的に藤沢以遠（茅ヶ崎方面）から大船乗り換えで北鎌倉以遠（鎌倉方面）に乗り継ぐことは可能

上記で熱海から東海道線に乗り、大船で横須賀線に乗り継いで鎌倉に行く場合、1枚のグリーン券でグリーン車を乗り継げるとしました。しかし、同一方向ではないのになぜそれが可能なのかと思われた方もいるかもしれません。
 
これは、例外的に藤沢以遠（茅ヶ崎方面）から大船乗り換えで北鎌倉以遠（鎌倉方面）に乗り継ぐことが可能とされているためです。ただし、先述のとおりとおり改札口を出ると無効になってしまうため、注意しましょう。
 
なお、例えば湘南新宿ラインに乗って赤羽で宇都宮線に乗り換えて東大宮方面へ行く場合などは、同一方向の乗り継ぎではないため、1枚のグリーン券で乗り継ぐことはできないため注意しましょう。
 

グリーン券の料金は「紙のきっぷ」と「ICカード」で異なる

グリーン車に乗るには、駅の券売機や窓口で紙のグリーン券を買う方法の他に、駅のホームに設置されている専用の機械でICカードにグリーン券情報を購入・登録する方法があります。
 
紙のグリーン券とICカード（Suica）の場合ではグリーン券料金が異なり、例えば前者では通常料金となり100㎞までのグリーン券料金は1260円、後者では1000円とICカード利用の方が割安になっています。
 
しかし、駅の券売機が混んでいたなどの理由により、車内でグリーン券を買う場合は、ICカードでの支払いであっても通常料金になります。
 
ICカードでグリーン車に乗った場合は、グリーン車の座席頭上にある赤いランプにICカードをかざすことで緑色のランプに変わり、その座席を確保できる仕組みになっています。なお、この場合車掌による車内改札は不要になります。
 

まとめ

同一方向であれば、他の路線に乗り継いだとしても引き続きグリーン車に乗れることが分かりました。
 
複数のグリーン車は新幹線などと比較しても運賃が安いため、比較的お手頃な価格で快適な移動ができる車両です。移動を少しでも楽にしたい場合は、旅程を確かめてグリーン券を乗り継ぎ移動できるかどうか確認するといいでしょう。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社 1枚のグリーン券で2つの列車のグリーン車を乗り継ぐことができますか。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー