小学生の息子のママ友は習いで月謝「3万円」を超えているそうです。一般的にはどのくらいのお金をかけているのでしょうか?

配信日: 2025.04.25

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小学生の息子のママ友は習いで月謝「3万円」を超えているそうです。一般的にはどのくらいのお金をかけているのでしょうか?
「ママ友の家では、月に3万円以上も習い事にかけているらしい。うちはそんなに出せないけど、これって普通?」
 
子育て中の家庭では、一度はこのような疑問を感じたことがあるのではないでしょうか。習い事は、子どもの可能性を広げる大切な機会ですが、家計とのバランスも気になるでしょう。
 
本記事では、「小学生の習い事にかける費用」について、全国の平均や家庭ごとの傾向、実際にどこに差が出るのかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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小学生の習い事費用の平均は?

全国の家庭が小学生の習い事にどれくらいの費用をかけているのか。複数の調査結果を見てみると、月あたりの平均額は以下のようになっています。
 
文部科学省の「令和5年度 子供の学習費調査」によると、公立小学校に通う家庭の「学校外活動費」(習い事を含む)が年間21万6107円です。月換算すると、約1万8000円です。
 
また、株式会社ベネッセコーポレーション(岡山市)が運営する「ベネッセ教育総合研究所」が実施した、「小学生の習い事調査」(調査期間:2024年2月28~29日、調査対象:小学1~6年生の子どもと保護者3096組)によると、小学生の月謝は平均1万6676円という結果もあります。
 
この2つの調査結果から見ると、子どもの習い事にかかる1ヶ月あたりの費用は1万6000〜1万8000円程度が標準的といえるでしょう。
 

月謝「3万円以上」の家庭はどのくらい?

では、「月3万円超え」は特別なのかというと、実はそれほど珍しくないようです。
 
株式会社SheepDog(東京都品川区)が運営する「塾マップ」が実施した、「塾や習い事に関するアンケート」(調査日:2023年2月3日、調査対象:全国の30〜49歳の子どもがいる男女300人)によると、子ども1人あたりの塾や習い事に使う費用は「1~3万円未満」が26%で最多ですが、その次に「3~5万円未満」で19%という結果でした。
 
この結果から見ると、5人に1人は子どもの習い事の費用に月3万円以上かけているということになります。
 
例えば、ピアノ1万円+学習塾1万5000円+英語教室8000円といった組み合わせでは、3万円を超えるケースもあります。また、中学受験を見据えた学習塾に通わせている家庭では、1つの塾だけで月に2〜3万円かかることも珍しくありません。
 
さらに、子どもが複数人いる場合、それぞれに習い事をさせていると、合計金額が大きくなるのも自然なことです。
 

習い事の種類別に見る月謝の相場

では、具体的にどんな習い事に、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。ここでは、よく選ばれる習い事ごとの月謝相場を見てみます。


●水泳教室:6000~8000円
●ピアノ教室:8000~1万5000円
●英語・英会話:6000〜2万5000円
●学習塾(補習型):1~2万円
●学習塾(中学受験対応):2~5万円
●プログラミング教室:1~2万円
●スポーツ系(サッカー・バスケなど):3000~8000円

これらを1〜2つ組み合わせると月1万5000~2万円程度、3つ以上掛け持ちすると月3万円を超える可能性が高くなります。ただし、月謝は通うスクールの規模や地域、週あたりの通塾回数、個別指導かグループレッスンかなどによって大きく異なります。
 
上記の金額はあくまで、一般的な相場の目安としてご参考ください。
 

習い事にかける費用、どこで差がつく?

同じくらいの年齢の子どもを持っていても、家庭ごとに習い事の数や月謝の額にはかなり違いがあります。その背景には、いくつかの要因が影響しています。ここでは、習い事にかける費用が家庭ごとに異なる理由について説明していきます。
 

1. 教育方針の違い

「いろいろな経験をさせたい」と考える家庭では、複数の習い事に通わせることが多くなります。一方で、「子どもの興味を見て必要最小限に」と考える家庭もあります。価値観によって投資する金額に差が出るのは自然なことです。
 

2. 世帯収入の違い

世帯の収入状況によって、習い事にかけられる予算や選択肢は変わってきます。例えば、経済的に余裕のある家庭は、個別指導塾やオンラインの専門レッスンなど費用がかかるサービスにもお金をかけやすくなります。
 
ただし、「収入が少ないからといって何もできない」ということではありません。収入が限られている家庭でも、公的な習い事支援制度や自治体・地域のスポーツクラブなど、費用を抑えた選択肢を活用して習い事を続けることが可能です。
 

3. 習い事の選び方・続け方

習い事の頻度や通う場所、個人レッスンかグループかといった指導形態によっても費用は異なります。また、発表会や大会への参加費、教材費、交通費など、月謝以外の費用がかかる場合もあります。
 
さらに、特に理由がなく続けている習い事があると、不要な支出が積み重なります。このように、習い事にかける費用の差は家庭の方針や収入、選び方によって大きく変わるため、定期的に見直しを行うことが大切です。
 

子どもの習い事選びで大切なのは、よその家庭と比べすぎないこと

月謝3万円超えの家庭も珍しくはありませんが、それが「普通」かどうかは家庭によって異なります。習い事を選ぶときは、子どもにとって何が本当に必要か、家計とのバランスを見ながら考えることが大切です。
 
子どもの習い事は、将来のための投資であると同時に、家庭の無理のない範囲で行いましょう。家族でしっかり話し合い、子どもの興味や成長に合った習い事を選ぶことが、後悔しない選択につながります。
 
「ママ友の家と同じようにしなきゃ」と思い詰めるのではなく、「うちにはうちのスタイルがある」と自信を持って判断することが、習い事との上手な付き合い方です。
 

出典

文部科学省 令和5年度子供の学習費調査
株式会社ベネッセコーポレーション ベネッセ教育総合研究所 【2024年版】小学生に人気の習い事ランキング!
株式会社SheepDog 塾マップ 塾や習い事に関するアンケート
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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