日本人の「70%」が、月に1度は“詐欺に遭遇してる”って本当?「うまい話」はまず疑う! 詐欺の見抜き方について解説

配信日: 2025.04.24

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日本人の「70%」が、月に1度は“詐欺に遭遇してる”って本当?「うまい話」はまず疑う! 詐欺の見抜き方について解説
昨今はオレオレ詐欺をはじめ、さまざまな詐欺が横行しており、民間の調査では日本人の70%が月に1度は詐欺に遭遇しているとのデータもあります。また、最近の詐欺は手口が巧妙化しており「自分は大丈夫」と思っていても初見では見抜けないケースも多くなっています。
 
本記事では、流行している詐欺の種類、そして詐欺の被害に遭わないためにはどうすればよいかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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横行している詐欺の種類

まずは、現在横行している詐欺の種類について解説します。それぞれの詐欺の詳しい手口についても取り上げるので、順番にチェックしていきましょう。
 

個人情報の盗用

最初に解説する詐欺は、個人情報の盗用です。フィッシング詐欺ともいわれ、日本人が最も多く遭遇している詐欺とされます。送信元名称を偽装したメールやSMSから偽サイトに誘導し、IDやパスワードなどの情報を盗んだり、マルウェアに感染させたりします。
 
実在するサービスや企業をかたり、かつ誘導先の偽サイトのクオリティも非常に高いため、だまされる人も少なくありません。マルウェアに感染してしまうと、自分のスマートフォンやパソコン内にある電話帳の情報が盗まれ、さらに被害が拡大してしまいます。
 

投資詐欺

資産形成に注目が集まっている昨今、遭遇率が高まっているのが投資詐欺です。主な手口として、著名人の写真や名前を悪用したうその広告を出す、SNS上で「必ず成功する」「特別金利で案内します」などとメッセージを送るなどが挙げられます。
 
一度だまされてしまうと、詐欺と気づくまで何度もお金を振り込んでしまうため、最終的に1000万円以上だまし取られてしまったケースもあります。
 

前払金詐欺

最近では、前払金詐欺も目立っています。前払金詐欺とは、さまざまな名目で前払金を指定の口座に振り込ませ、金銭をだまし取る詐欺のことです。
 
例えば、銀行の名をかたり、言葉巧みに手数料や仲介手数料を前金として支払うよう誘導するのは、前払金詐欺のメジャーな手口の1つです。広義では、ロマンス詐欺やショッピング詐欺なども前払金詐欺に該当するでしょう。
 

詐欺に引っかからないためにはどうすればよい?

詐欺の手口は年々巧妙になっており、普段から警戒心が強い人でもあっさりだまされてしまうことは珍しくありません。以下では、詐欺を見抜くポイントについて解説します。
 

うまい話はまず疑う

一番大切なのは、簡単に話を信じないことです。普通ではあり得ないような好条件の勧誘や広告に引かれる気持ちは分かりますが、うまい話は世の中そうそう存在しません。
 
どれだけ魅力的な提案をされても、まずはいったん落ち着いて、冷静になりましょう。
 

サイトURLやドメインは正しいか

メールやSMSに記載されたサイトURLやドメインが本物か否か、必ず確認しましょう。一般的な公式の企業が使用しているドメインは「.com」や「.jp」などですが、偽のサイトに使用されているドメインは「.xyz」のように、明らかに見慣れないものが多いです。
 
また、公式サイトのURLの大文字と小文字を巧妙に置き換えて分かりにくくしているものもあります。いざというときに備えて、普段からサイトのURLやドメインはしっかり見るようにしましょう。
 

正しい日本語を使用しているか

サイト内で使用されている日本語に不自然な点がないかも、しっかり確認しましょう。最近では、海外の詐欺グループが日本人を相手に詐欺をはたらくケースも増えています。
 
その場合、翻訳ツールで母国語を日本語に訳した、不自然な表現をサイト内で用いているため、見分けがつきます。なお、だましやすい人間のみをフィルタリングするために、あえて不自然な日本語をサイト内に残しているケースもあるそうです。
 
いずれにせよ、不自然な文章が多数存在するサイトには近づかないようにしましょう。
 

自分は大丈夫だと過信しない!

以上、詐欺の種類と手口、そして詐欺にだまされないためのポイントについて取り上げました。警察の捜査技術も進歩していますが、同じように詐欺の手口も進化しており、イタチごっこのような状態が続いています。
 
詐欺だと少しでも疑いを持ったら、その時点で距離を置くようにしましょう。また、詐欺かどうか判断しかねる場合は、信頼できる第三者に相談するのも有効です。
 

出典

警察庁 フィッシング対策
警察庁 SOS47特殊詐欺対策ページ SNS型投資詐欺
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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