「誰でもラジオ番組を持てる」というのは本当?放送枠を買い取るのに費用はどのくらいかかる?

配信日: 2025.04.24

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近年、インターネットラジオやポッドキャストなどの普及により、誰もが気軽に音声コンテンツを発信できる時代となりました。
 
多くの人に向けて、番組を制作したり放送したりすることは、特別な魅力があるといえます。本記事では、ラジオ番組の放送枠を買い取る方法と費用についてまとめました。
FINANCIAL FIELD編集部

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ラジオ番組の放送枠とは?

ラジオではメンテナンス時間などを除き、多くの場合24時間体制でニュースや音楽、トーク番組など、バラエティーに富んだ番組が放送されています。放送局が自社で制作する番組もあれば、外部の制作会社や個人が制作する番組もあります。
 
番組を放送する時間帯(放送枠)をお金を払って購入し、放送局と契約を結ぶことで、購入者はその時間帯に自身の番組や広告(CM)を放送することができます。
 
ラジオはテレビに比べて固定リスナーがつきやすく、広告費や制作費も安く済むといわれており、コストパフォーマンスよく幅広い層に認知してもらうのに適した手段といえます。
 

放送枠を買い取る方法

放送枠を買い取るには、放送したいラジオ局のホームページなどで確認し、不明点があれば問い合わせましょう。中には、放送枠の販売に関する情報を公開している放送局もあります。
 
問い合わせ後、放送局に番組の企画内容や希望の時間帯、予算などを伝えます。放送局はこれらの情報を基に、放送枠の空き状況や価格を提示するでしょう。
 
放送枠を購入することが決まったら契約書を締結し、放送料金を支払うことで完了です。
 

放送枠の費用

一般的に、放送枠の価格は時間帯や曜日、放送局の規模、地域、番組のジャンルなどにより設定が異なっています。
 
平日よりも週末、深夜や早朝の時間帯よりもゴールデンタイム(ラジオの場合は一般的に平日の7時~17時)と呼ばれる時間帯の方が、高額になる傾向があります。
 
また、全国ネットの局よりも地方のコミュニティFM(地域を限定したFM局)の方が、比較的安く放送枠を購入できるといえます。
 
コミュニティFMでは1時間あたり数万円~数十万円、地方や全国ネットのAM/FM局ではそれ以上の金額が放送枠を買い取る費用として必要でしょう。
 

放送枠を購入するメリットと注意点

放送枠を買い取り、ラジオ番組を持つことでより広い範囲の聴取者に向けて情報を伝えられるため、企業や個人のブランディング効果を高められます。また、番組の内容や放送時間帯をターゲット層に合わせることで、効果的な認知拡大や商品PRも期待できるでしょう。
 
特に、インターネットラジオでは、地域を特定せず全国どこからでも放送を聴けるため、より幅広い層に向けて発信が可能です。
 
放送枠を購入する際の注意点は、購入費用に加えて番組制作費(出演料、スタジオ使用料、編集費など)も必要である点です。さらに、放送枠を買い取っても必ずしも聴取率が確保できるとは限りません。
 
加えて、放送倫理上のルールや著作権に関する規定を順守しなければならない点にも配慮する必要があります。
 

インターネットが発達した現在では、個人でラジオ番組を持つことのハードルが低くなったといえる

ラジオ番組の放送枠を買い取り、自分の番組を持つには費用や手間がかかりますが、幅広い範囲の聴取者へ伝えたい情報を届けられるなど、多くのメリットがあるといえます。
 
最近では、地域に密着したコミュニティFM局を利用して放送枠を購入したり、インターネットラジオの仕組みを利用したりすれば、個人でもラジオ番組を持って情報を発信できるようになってきました。
 
また、放送枠の購入以外にも、放送局の番組にゲスト出演する、ラジオパーソナリティーになるといった方法でもラジオ番組へ出演することは可能です。放送枠の買い取りに比べて、時間的な制限はあるものの、費用をおさえられるでしょう。
 
ラジオ番組を制作するには、自身の目的や予算に合わせ、リスナーがいることを常に意識した内容を考えることが大切です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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