「電動自転車」vs「原付」安く移動できるのはどっち？「電気代・ガソリン代」をそれぞれ比較

配信日: 2025.04.22

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移動手段として電動自転車と原付（原動機付自転車）のどちらも高い人気を持っていますが、これから購入するときにどっちにするか悩んでいる人もいるかもしれません。電気代とガソリン代だけを考えると、どっちが安いのでしょうか。

本記事では、走行距離や電気代・ガソリン代について解説するので、電動自転車や原付の購入を検討している人は参考にしてください。

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 ▼

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1 電動自転車と原付それぞれの費用
2 電動自転車は自治体によって補助金がもらえる
3 まとめ

電動自転車と原付それぞれの費用

電動自転車と原付は、それぞれ効率的に移動するのに優れた手段といえますが、乗るためには電気やガソリンが必要です。今回は、Panasonic「ビビ・DX」・ホンダ「スーパーカブ50」で比較をおこないます。

「ビビ・DX」は、走行モードによって走行距離が異なります。パワーモードの走行距離は約59キロメートル、オートマチックモードで約70キロメートル、ロングモードで約107キロメートルです。搭載されているバッテリー容量は16.0アンペアアワーで、1回の充電でかかる充電コストは約17円とされています（各家庭の電気契約内容で変動します）。

「スーパーカブ50」は、燃焼消費率が105.0キロメートル／リットルであり、燃料タンクが4.3リットルなので満タンにすると理論上は451.5キロメートル走行可能です。原付のなかでも、スーパーカブは燃費がいいと高い評価を受けています。

これだけを見ると、同じ距離を走るためのコストは電動自転車のほうが安く、販売価格もビビ・DXのほうが安いです。しかし、スーパーカブが劣っているわけではなく、それぞれで得意としている場面が違います。

例えば、子どもを乗せる予定があるなら電動自転車のほうがいいですが、買い物をメインとするなら重たい荷物を乗せても走りやすい原付のほうがおすすめです。

ほかにも、遠出をするときに電動自転車は充電がなくなると対応が難しいですが、原付ではガソリンスタンドがあればどこでも簡単に給油できます。

ただし、移動範囲が自宅から近距離に限られているなら、購入費用や電気代を視野に入れたときに電動自転車のほうがお得です。電動自転車と原付のどちらにするかは、自身の状況や目的に合わせて選択しましょう。

電動自転車は自治体によって補助金がもらえる

電動自転車は、自治体によっては補助金がもらえることがあります。自分が住んでいる自治体が対象となっていないかチェックしてみましょう。

例えば、東京都葛飾区では「子ども2人乗せ自転車等購入費助成事業」をおこなっています。子育て家庭の経済的負担を軽減するために自転車や関係物品を新しく購入する人に、購入費用の半分（上限5万円）を助成する制度です。

助成対象品は葛飾区によって指定されていて、助成を受けたい場合は購入時に助成対象か確認しておきましょう。また、ネット通販での購入は認められておらず、区内の東京都自転車商協同組合加盟店か、区内に店舗を有する自転車販売店での購入が対象です。

いろいろな自治体でこのような補助金制度が整備されていますが、自治体によって適用されるための条件は違うので注意してください。また、助成金額や助成内容も異なるため、電動自転車を購入する前に助成制度を理解しておきましょう。

地域によっては、子どもがいなくても助成が受けられるケースもあります。長崎県大村市では、子どもがいなくても市内に住所を有する18歳以上の人で一定条件を満たせば助成が受けられます。

まとめ

電気代とガソリン代だけの比較では、電動自転車のほうがお得といえます。また、購入費用やランニングコストを考えると電動自転車のほうがメリットは大きいでしょう。

加えて、電動自転車は自治体によっては助成金制度も整備されているため、自分が住んでいる地域が対象になっているか一度確認してみてください。

ただし、原付には原付の良さがあるので、どちらが優れていてどちらが劣っているとはいえません。それぞれの考え方やライフスタイルに合わせて選んでください。