花粉症による1日あたりの経済損失は「2320億円」⁉花粉症におすすめの対策方法まとめ

2025年も花粉シーズンが到来し、多くの人が花粉症に悩まされています。花粉症で労働力が低下することによる経済損失額は、1日あたり約2320億円に上る（パナソニック調べ）と推計されています。
 
この数字は、花粉症が個人の健康だけでなく日本の経済全体に大きな影響を与えていることを示しているといえるでしょう。本記事では、症状の軽減と生活の質の向上を目的とした、花粉症におすすめの対策をまとめました。

花粉症がもたらす仕事への悪影響

パナソニック株式会社が行ったアンケートによると、花粉症がある社会人のうち約8割が「仕事に影響している」と感じているそうです。
 
くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状がひどい場合、そのたびに作業は中断します。また、身体がだるい、頭が重いなどの症状もあれば集中力が続かなかったり、判断力が鈍ったりすることもあるでしょう。
 
加えて、欠勤や遅刻が増加して全体の業務効率が悪化したり、それに伴ってストレスが増加したりといった可能性も考えられます。
 
このような状況で、労働力が低下していると感じる平均時間と、給与などのデータを基に出された経済損失額が、1日あたり約2320億円にも上ることが明らかになったのです。
 

花粉症患者におすすめの対策4選

花粉症の症状を軽減し、快適に過ごすためには日頃の対策が重要です。ここでは、花粉の飛散時期を乗り切るために効果的とされる対策を4つご紹介します。
 

花粉を室内に持ち込まない

花粉症の症状を軽減するためには、花粉の侵入を防ぐことが大切です。外出の際は以下の方法で、花粉との接触機会を減らしましょう。

・マスクを着用する
・メガネをかける
・ブラシなどで、家に入る前に花粉を落とす
・花粉がつきやすいウールの洋服を避ける
・花粉が多く飛ぶ時間帯（昼前後および夕方）の外出をできる限り避ける

マスクは花粉カット率の高い不織布マスクの内側に、ガーゼやコットンで作ったインナーマスクを入れるとさらに効果が高まります。帰宅時には玄関の外で衣服や髪についた花粉を払い落とし、手洗いやうがい、洗顔や洗髪を徹底しましょう。
 
花粉との接触を最小限にするため、可能な業務はリモートワークを活用するといった対策も有効です。
  

掃除や洗濯にも注意する

衣類に花粉が付着するのを防ぐためには、衣類乾燥機などを使用し、洗濯物や布団を外に干さないようにすることも大切です。
 
また、掃除をこまめに行うことも有効ですが、行う際は花粉を巻き上げないよう、床は水拭きやフロアワイパーなどを併用し、掃除機はできる限り静かにやさしくかけましょう。
 

換気に注意する

窓を開ける際は幅を狭め、室内に入る花粉の量を減らせるといわれているレースのカーテンを使用して花粉を室内に入れないように心がけましょう。カーテンには花粉が付着しやすいため、定期的に洗濯することも大切です。あわせて、空気清浄機を活用するのも室内の花粉対策として効果的です。
 

規則正しい生活を心がける

花粉症の根本的な改善には体質改善と免疫力の向上が欠かせません。そのためには、十分な睡眠を取り、規則正しい生活を送ることが大切です。
 
過度の飲酒や喫煙は、症状を悪化させる可能性があります。できるだけ避けるようにし、免疫機能を低下させるストレスをうまく管理することも重要といえます。
 

花粉症による業務効率低下は、大きな経済損失の要因になる。花粉対策を確実にしよう

花粉症による経済損失は1日あたり2320億円にも上ると推計されており、影響は個人の健康問題のレベルから国家経済にまで及んでいると考えられます。
 
社会問題ともいえる花粉症ですが、適切な対策を講じることで症状の軽減と生活の質の向上が可能でしょう。できる限り花粉を避ける対策を適切に実践し、自分に合った方法を見つけていくことが大切です。
 
花粉症との闘いは、一度発症すると長期戦になることが多いとされています。
 
症状を軽減し、快適に生活するには、正しい知識と対策が必要です。症状が重い場合や不安がある場合は専門医に相談し、適切な治療を受けるようにしてみてください。
 

出典

パナソニック株式会社「花粉症による労働力低下の経済損失額2025」（PR TIMES）
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー