コインパーキングで「当日最大1000円」なのに「2日で5000円」近く請求されたという友人…！いったいどういうこと？駐車前にチェックすべきポイントは？
配信日: 2025.04.22
表示されている「30分〇〇円」「当日最大〇〇円」などの料金に注目しても、最大料金の適用条件を見落としてしまうと、予想外の金額を支払う可能性があります。
そこで今回は、コインパーキングにおける最大料金の注意点を解説します。また、利用時のチェックポイントも紹介するので、参考にしてください。
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
目次
コインパーキングの最大料金には適用期間や回数によって金額が異なる
コインパーキングの「最大料金」には「入庫から24時間で最大2500円」「最大料金は1回限り」など、最大料金の適用期間や回数などの条件があります。
最大料金が「1回限り」のコインパーキングで適用期間を超えて駐車すると、以降は通常料金で加算されるため、回数制限がないパーキングよりも料金が高くなることがあります。
ここでは、最大料金の事例に基づいて2日間にわたって駐車する際に、適用回数に制限のないケースと回数制限があるケースの料金を計算します。どちらも、当日日付が変わるまで使用して翌日も10時間利用すると仮定しました。
図表1
| 事例 | 最大料金 回数制限なし |
最大料金 1回限り |
|
|---|---|---|---|
| 1 | 1時間400円 当日最大1000円 |
2000円 | 5000円 |
| 2 | 30分300円（0:00～24:00） 24時間最大2500円 |
5000円 | 8500円 |
※筆者作成
事例1では「当日最大1000円」と書かれており、当日であれば何時間利用しても1000円で済みます。回数制限がない場合は、2日目も1000円で利用できるため、合計の駐車料金は2000円です。
しかし、最大料金が1回限りのケースでは、初日は1000円で済みますが、2日目が通常料金となるため「1時間400円×10時間」で4000円です。その結果、2日間の合計が5000円となります。
また、事例2では「24時間最大2500円」と表示があるものの「0:00～24:00」と時間指定があり、時間内で最大2500円を意味します。回数制限がないケースは初日・2日目とも2500円が適用され、2日間で5000円となります。
一方で最大料金が1回限り場合、翌日0時から通常料金となり、2日目が「30分300円×10時間」で6000円です。したがって、初日の2500円と合わせて合計8500円となります。
コインパーキングを利用するときのチェックポイント
コインパーキングを利用するときのチェックポイントは、以下の通りです。
●最大料金が設定されているか確認する
●適用条件や小さい文字で書かれた注意事項まで確認する
コインパーキングでは、料金設定を細かく確認しましょう。「最大料金の設定があるか」「イベントや曜日などによる料金の違いがあるか」などを把握します。
最大料金が書かれているケースでは「当日限り」「24時間以内」など、適用期間や回数が決められている可能性があります。さらに、最大料金に該当しない時間帯があるケースや、長時間利用可能なスペースが決められているケースなどもあるため注意しましょう。
また、あるガイドラインには、看板の表示について以下のように定められています。
●料金や条件の表示は分かりやすい表現にする
●理解しやすい表示にする
●利用前に利用規約が確認できる状態にする
●統一された表示を検討する
以上のように、パーキングの運営側は料金に関する正確な表示が求められています。看板には適切な説明がなされているため、しっかりと確認したうえで利用するとよいでしょう。
トラブルが起きたら「消費生活センター」に相談しよう
コインパーキングでは、料金設定の詳細を理解できないまま利用することで、高額な支払いが発生する事例があるようです。そのような事態では、消費生活センターに相談しましょう。
相談するときは、利用したパーキングの看板を写真や画像に保存します。利用時の領収書保管も忘れないようにしてください。
また、利用前に理解しにくい表現や分かりにくい表示は、景品表示法違反の可能性があります。
コインパーキングの最大料金が「1回限り」では適用期間を超えると通常料金で計算される
コインパーキングの最大料金は、駐車場によって「1回限り」などの回数制限があり、適用期間を超えると通常料金で計算されます。そのため、状況により予想料金よりも高くなるかもしれません。
コインパーキングを利用するときは、看板に書かれている内容を全て確認し、どのように計算されるのかを把握したうえでの利用が重要です。
また、看板の内容と異なる料金を支払ったケースや、表示内容が分かりにくいときは消費生活センターに相談しましょう。
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
