3月24日から「マイナ免許証」が開始! でも「所有したい」は約3割? みんながマイナカードに望む機能、第2位は「健康診断結果、予防接種履歴などの記録」だけど、第1位は?
配信日: 2025.04.18
「マイナ免許証」の概要
「マイナ免許証」とは、運転免許証に代わり免許情報が記録されたマイナンバーカードのことです。運用開始は2025年3月24日からで、希望者は従来の運転免許証と切り替えが可能です。従来の運転免許証とは異なり、券面には免許情報が表示されません。必要な場合はICチップを読み取ることで確認します。
2025年3月24に以降の所持形態は次の3タイプから選択することになります。
1.運転免許証のみ
2.マイナ免許証のみ
3.マイナ免許証と運転免許証の両方(2枚持ち)
「マイナ免許証」を作成するメリット
「マイナ免許証」を作成すると、主に次のようなメリットがあります。
更新時講習がオンラインにて受講可能に
免許更新の講習区分が優良運転者講習または一般運転者講習で「マイナ免許証」を保有する人は、時間や場所を選ばず、スマートフォンやパソコンからオンラインにて更新時講習を受講できます。
一方、講習受講後の更新手続きは、従来どおり運転免許センターや警察署などで行う必要があるため注意が必要です。
住所変更などがワンストップで完了するように
「マイナ免許証」のみを保有する人は、市役所等でマイナンバーカードの住所、氏名等の変更手続きを行うだけで、運転免許センター、警察署等での変更手続が不要になります。
引っ越しの度に面倒になる住所変更の手続きをワンストップで完結できるようになり、利便性が高まりました。
「マイナ免許証」を所有したい人の割合
ここまで「マイナ免許証」の概要やメリットについて記載しましたが、ここからは実際に「マイナ免許証」を所有したい人の割合を紹介します。
くふう生活者総合研究所が2025年2月に実施したインターネット調査によると、約3割が「所有したい」、約4割が「様子を見る」と回答しているようです。
「所有したい」と回答した理由については、「身分証をまとめられるから」「運転免許証更新時の講習をオンライン受講できる」「住所・氏名の変更があっても警察署への届け出が不要」といった内容が多かったようです。
「様子を見る」と回答した理由については「マイナンバーカードを持ち歩きたくないので、スマホに登録できるようになるのを待ちたい」という内容もあったようです。
マイナンバーカードへの搭載が望まれる機能
同調査では、マイナンバーカードへ望む機能についても調査しています。結果は「選挙投票」の割合が最も多い42.0%、「健康診断結果、予防接種履歴などの記録」が36.1%、「社会保険関連の手続き」が33.8%、「税務関連の手続き」が31.8%でした。
以上のような機能が追加されると、より一層利便性が高くなるため、今後の改良を期待したいところです。
まとめ
本記事では2025年3月24日から運用が開始された「マイナ免許証」について解説しました。
更新時講習がオンラインで受講可能になったり、住所変更などがワンストップで完了したりといった点をメリットと感じる人は、作成を検討するとよいでしょう。
また、免許証自体は普段持ち歩く人が少なくないはずなので、「マイナンバーカードまで持ち歩きたくない」という人は、急いで作成しなくてよいかもしれません。
出典
株式会社くふうカンパニーHD 「マイナ免許証」及び「マイナ保険証」「マイナンバーカード」についての調査(PR TIMES)
執筆者:小林裕
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート