【注意】引っ越しを最安値「3万円」の業者に依頼したら、後から追加で「10万円」請求された! トラブルを避けるための“注意点”とは
配信日: 2025.04.12

本記事では、引っ越し業者に依頼するときの注意点を解説します。

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引っ越し業者の相場
単身者向けの引っ越し費用の相場は、転居先が近い場合3万円前後といわれています。引っ越し業者の料金は、移動距離や梱包費、人件費、オプション費などを合計して計算します。繁忙期は高額に、閑散期は安くなる傾向にあります。
引っ越し業者を選ぶ手順
引っ越しを安く済ませるために、業者を比較検討できる一括見積サイトが幅広く利用されています。国土交通省は「引越における消費者向けQ&A」で、サイト上での見積りだけで契約するのではなく、直接引っ越し業者と顔を合わせ、訪問見積もりを受けた上で信頼できる業者を選ぶべきだと呼びかけています。
一括見積サイトを利用するにしても、最終的に業者と契約内容をすり合わせる作業は欠かせません。優良な業者は自宅に足を運んでくれ、引っ越し前の荷物の量を記録し、それをもとにおおよその見積もりを出してくれます。
価格の低い引っ越し業者に依頼するときの注意点
引っ越し業者に依頼するときの注意点を知っておかなければ、依頼した後に後悔する可能性があります。まずは事前に引っ越し業者の口コミや評価を調べておくことが大事です。また、契約する前に次のような行動をとる業者には要注意です。
見積もり内容をしっかり説明してくれない
見積もりに詳細が記載されていなかったり、見積書に責任者の名前や連絡先が記載されていなかったりする場合は要注意です。引っ越し業者の中には、見積書に不備を残す状態にすることで、後からの追加請求をもくろんでいるところもあるようです。
見積もり内容について質問したときに丁寧に返答をしてくれない業者は、後から追加料金を請求してくる可能性があるかもしれません。
作業中に家具が破損しても補償されない
引っ越し業者によっては、作業中に家具が破損しても補償されないところもあります。引っ越し作業では利用者がどれだけ気をつけていても、業者側の梱包や輸送が雑だと、荷物が破損する可能性があります。
安く引っ越しができたと喜んでいたものの、荷物が補償されず、結果として引っ越し代が高くつくリスクがあることに留意しましょう。
多くの業者は国土交通省が定めた標準引越運送約款に基づき、業者側の過失があり、条件を満たしている場合に荷物の破損や紛失を補償しています。
加えて、例えばハート引越センターは「引越運送賠償責任保険」に加入しており、1梱包あたり30万円、総額1000万円を限度に破損、紛失に対して補償すると明記しています。このように、各社は引っ越し時のトラブルに備えています。
ただし、業者が国交省の約款を採用するかは任意です。
例として挙げたハート引越センターのように、運送業者が「運送業者貨物賠償責任保険」といった保険に加入しているか聞くことは、信頼が置ける業者であるかを確認するためにも大切です。また、念のために業者が用意する引越荷物運送保険に加入してもいいでしょう。引越荷物運送保険の相場は1000円から2000円です。
後から追加請求された事例
引っ越しを最安値で依頼できたとしても、後から追加請求をされるケースも考えられます。
見積もり時、契約を結んでいないのに無料だからと段ボールを押し付けられ、引っ越しをお願いしないと正式に伝えた途端に、段ボールの返送料を要求される例も見られます。見積もり時には、段ボールを受け取らないことが大切です。
国民生活センターによると、「見積もりサイトを経由して業者に申し込みをした後に対応が悪く解約をしようとしたところ高額な料金を請求された」ケースや、「当日になって指定のトラックに荷物が載らず、搬入もできずに、追加料金を請求された」ケースもあるようです。
後から追加費用を請求されないよう慎重に業者を選ぼう
引っ越し業者に安く依頼できたと思っても、後から追加請求される可能性があります。後からトラブルにならないよう見積もり内容をしっかり確認して、引っ越し業者を慎重に選びましょう。
出典
国土交通省 引越における消費者向けQ&A
独立行政法人 国民生活センター 引越しサービス
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー