ライブハウスに行くと「ドリンク代」の支払いを毎回求められます。「チケット代」をすでに支払っていても、さらに「ワンドリンク」まで負担しないといけないのでしょうか?
配信日: 2025.04.11

本記事では、ライブハウスにおけるワンドリンクの必要性や、ドリンクの価格相場と支払い方法について詳しく解説します。

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「ドリンク代」でライブハウスの経営が成り立っている
実は、ライブハウスでの「ドリンク代」は、ライブハウスの経営を成り立たせるための重要な収益源です。
ライブハウスは、アーティストにライブをするためのスペースを提供するために、スタッフの人件費や家賃、光熱費などのほかに、音響や照明、映像機材などの保守修繕費、ギターやベース用のアンプ、ドラムセットなどの機材のメンテナンスをはじめとしたコストをかけています。
しかし、公演を実施する際のチケット代は、その内訳の多くがアーティストやプロモーターに支払われるため、ライブハウスに収益がほとんど入らないというのが実情です。
また、大規模なコンサートホールなどは「興行場」の許可を得ていますが、ライブハウスの多くは飲食店として登録し、営業しています。
厚生労働省によると、「興行場」の許可を得るには、都道府県が条例で定めている構造設備基準や、換気、照明、防湿、清潔などの衛生基準をクリアしなければなりません。飲食店の開業許可の方が得やすいため、飲食店として来場者にはチケットと引き換えに飲食物を購入してもらう、という形式になっています。
ライブハウスのドリンク代の相場価格は「約600円」
では、ライブハウスのドリンク代の目安はどのくらいなのでしょうか。2025年3月に都内で実施されたライブハウスの公演を例に見てみると、600円が相場となっています。近年は物価高騰などによりドリンク代の値上げをするケースもありますが、おおむね500円~700円が一般的のようです。
なお、ドリンクメニューはアルコールだけでなく、ソフトドリンク類も豊富にそろっているのが一般的です。また、その日のライブによっては特別なメニューやドリンクが用意される場合もあるので、事前に調べてから行くのもよいでしょう。
ライブハウスのドリンク代の支払い方法
ライブハウスのドリンク代の支払い方法はライブハウスやライブごとによって異なり、チケット代に含まれている場合と、チケットとは別に当日会場で払う場合があります。
チケットとは別に支払いが必要な場合は、公演チケットの券面や公演の詳細ページなどに「別途ドリンク代」などと記載されていることが多いため、あらかじめ確認しておくとスムーズです。
支払い方法は現金が使えるほか、ライブハウスによってはキャッシュレス決済を利用することも可能です。クレジットカードや電子マネー、スマホアプリを利用したQRコード決済など、どのようなキャッシュレス決済に対応しているのかはライブハウスごとに異なるので、事前に公式サイトなどで確認しておくとよいでしょう。
まとめ
ライブハウスのチケットには、別途ドリンク代が必要な場合が少なくありません。ライブハウスを維持するための収益はチケット代からはほとんど上がらないのに加えて、ライブハウスの営業許可は飲食店であることが多いため、ドリンク代の支払いが求められるのです。
ドリンク代の有無や支払い方法、メニューなどは店舗によって違いが大きいため、当日スムーズにライブを楽しむために、気になるポイントは事前に調べておくとよいでしょう。
出典
厚生労働省 興行場法の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー