出張の新幹線で「PCの充電」が残り少ないことに気付いた! 座席のコンセントを「2時間半」ずっと使うのはNG? 追加料金を払えば快適に仕事できる場合もあるの?
配信日: 2025.04.10

作業の際にコンセントが使えると便利ですよね。しかし、長時間コンセントを利用し続けるのはマナー違反なのでしょうか?
本記事では、新幹線のコンセント利用マナーと、長時間の移動でも快適にパソコンを使うための工夫について解説します。

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
新幹線のコンセントは誰のためのもの?
新幹線の座席に備え付けられたコンセントは、乗客全員が公平に利用可能です。JR各社公式ホームページでも「パソコンやスマートフォンなどの電子機器の充電に利用可能」と案内されています。ただし、明確な使用時間の制限はないものの「ほかの乗客の迷惑にならない範囲での利用」を求められています。
新幹線のコンセント事情として、車両タイプによっては全席に設置されているものもありますが、普通車では窓側の座席や最前列・最後列に用意されていることが多いです。「こだま」や「やまびこ」など一部の古い車両ではコンセント自体がついていないケースがあります。
2時間半の占領はマナー違反? 乗客同士の配慮が大切
2時間半ずっとコンセントを使い続けること自体に、ルール上の問題はありません。しかし、ほかの乗客が充電を希望している場合は、譲り合いの気持ちが求められます。
コンセント使用時に配慮すべきポイント
新幹線内のコンセントを利用する場合は以下のポイントに注意しましょう。
・コンセントを利用する場合は、同じ列に座っている人への了解をとる
・フル充電ではなく、必要な分だけ充電する
・使わない時間はコードを抜く
新幹線のコンセントは座席下やひじ掛けの近く、窓の近くの壁にあるため、充電ケーブルが長いと、乗客の通行の邪魔になるかもしれません。作業できる範囲での充電にとどめ、終わったらコードを抜いて、ほかの人が利用できるようにしておきましょう。
マナーを守りつつ、周囲への気配りを忘れないことが大切です。
コンセントを使用したい場合、新幹線の座席選びを工夫する
東海道・山陽新幹線は、グリーン車であれば全席にコンセントがついているため、出張先によってはグリーン車を利用するのもおすすめです。
またJR東海であれば、ビジネスパーソン向けの「S Work車両」の利用を検討するのも良いでしょう。N700Sであれば、すべての座席のひじ掛け部分にコンセントがあります。料金は普通車指定席と同じですが、より広く快適に仕事したい人向けに追加料金1200円(2025年5月15日乗車分からは2000円)が必要な「S WorkPシート」もあります。
「S Work車両」では、自席で通話やウェブ会議もOKで、パソコンのキーボード音など最低限の作業音などは「お互いさま」と許容しつつ、気兼ねなく仕事が進められ、コンセントに関する不安を減らすことができます。
新幹線の移動時間を快適にするスマートな充電対策
長時間の移動でもパソコン作業を快適に行うために、コンセントに頼らない充電対策を準備しておくと便利です。モバイルバッテリーを活用すれば、コンセントの有無を気にせずに作業ができます。
おすすめのPC用モバイルバッテリーの特徴
ノートパソコンを充電する場合、「AC出力対応のモバイルバッテリー」 や 「USB PD(Power Delivery)対応のバッテリー」 を選ぶのがポイントです。
また、以下の点にも注目すると、より使い勝手がよくなります。
・容量1万3000~2万ミリアンペア以上:ノートPCを約1回充電可能
・USB-Cポートを搭載:スマートフォンやタブレットの充電にも対応
・コンパクト設計:持ち運びに便利
モバイルバッテリーの価格
モバイルバッテリーの価格は図表1の通りです(2025年3月5日時点)。
図表1
バッテリーの種類 | 価格 |
---|---|
USB PD対応モデル 2万ミリアンペア以上 |
1000円~2万8000円 |
AC出力対応モデル 2万ミリアンペア以上 |
1200円~3万4000円 |
筆者作成
モバイルバッテリーを活用すれば、新幹線のコンセントの有無を気にせず、快適に作業ができます。
まとめ
新幹線のコンセントはノートパソコンの充電に利用できますが、周囲の乗客への配慮を忘れないことが大切です。2時間半の利用がマナー違反というわけではありませんが、譲り合いの気持ちを持ちましょう。
また、コンセントを利用できる座席を予約したり、モバイルバッテリーを活用したりすることで充電環境を確保できるので、移動が多い人は検討してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー