2026年3⽉に「山手線」の運賃が値上げ?1987年以来の値上げに至った理由とは?
配信日: 2025.04.11

2026年3月、JR東日本の山手線を含む首都圏の鉄道運賃が、約40年ぶりに値上げされる見通しとなっています。今回の値上げは、日々の通勤・通学で山手線を利用する方にとって、決して小さくない影響があります。
当記事では、運賃値上げの概要から値上げに至った背景などを分かりやすく解説します。

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山手線運賃、約40年ぶりの値上げへ
2026年3月、JR東日本の山手線を含む首都圏の鉄道運賃が値上げされる見通しとなっています。1987年の国鉄分割民営化以来、約40年ぶりの値上げです。
東日本旅客鉄道株式会社によると、今回の値上げでは、例えば山手線で150円の区間を利用する場合は、磁気運賃が160円になり10円程度の値上げが想定されています。
定期券利用者や長距離利用者など、利用状況によっては家計への大きな影響も想定されるでしょう。
JR東日本が値上げに踏み切った背景
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が値上げに踏み切った背景には、鉄道事業を取り巻く環境の大きな変化があります。主な理由として挙げられるのは、以下の3つです。
(1)安全対策やバリアフリー対策などのための費用増加
(2)テレワークなど新しい働き方に伴う利用者の減少
(3)エネルギー価格や物価高騰による経費の増加
社会環境の変化や利用者の減少などにより、鉄道事業の経営環境は厳しい状況が続いているとされています。
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は、これまでコスト削減などの経営努力を重ねてきましたが、自助努力だけでは鉄道ネットワークの維持が困難であると判断し、今回の運賃改定に至りました。
約40年ぶりの運賃改定は、将来にわたって安全で快適な鉄道サービスを提供するために必要な措置であると考えられるでしょう。
値上げに対する利用者や社会の声
山手線の運賃値上げに関するニュースを受け、SNS上などでは「山手線も値上がりするの!?」「貧乏人には、つらい世の中」など、ショックを訴える口コミが投稿されているようです。
一方で、「鉄道事業の持続可能性を考えると、今回の値上げは妥当な判断」という意見もあります。今回の値上げは、一人ひとりが公共交通機関のあり方を考えるきっかけになるかもしれません。
鉄道事業の持続可能な発展のために
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は、2026年3月から、約40年ぶりに山手線の運賃を値上げする方針を発表しました。
運賃値上げの背景には、社会情勢の変化や働き方の多様化による利用人口の減少など、社会構造の変化が挙げられます。今回の運賃改定は、将来にわたって安全で快適な鉄道サービスを提供するために必要な措置であるといえるでしょう。
山手線の運賃値上げは、定期券利用者や長距離利用者など、利用状況によっては家計への大きな影響も想定されます。運賃値上げの状況を把握するとともに、鉄道事業の持続可能な発展について広く考えてみてはいかがでしょうか。
出典
東日本旅客鉄道株式会社
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー