家族が増える予定なので、「コンパクトカー」から「ワゴン車」に乗り換える予定です。なんとなく高いイメージがありますが、月間の「維持費」はどのくらい違ってきますか?
配信日: 2025.04.09
しかし、気になる要素に「維持費」があり、ワゴン車に乗り換えた場合、毎月の支出はどのくらい変わるのか不安に感じる人もいるでしょう。そこで今回は、2リットルエンジンを搭載したワゴン車とコンパクトカーの維持費を比較し、どのくらい違うのか解説します。

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ワゴン車の維持費
ワゴン車は車体が大きめで、排気量も比較的大きい車種が多いため、維持費が高くなりがちです。主な維持費には、燃料代、自動車税、車検費用、保険料があります。2リットルエンジンのワゴン車の場合、維持費は表1の通りです。
※筆者作成
ワゴン車の燃費は車種やエンジン仕様によって異なりますが、今回は1リットルあたり10キロメートル程度と仮定して計算しています。
例えば、月に1000キロメートル走行すると仮定し、ガソリン価格は経済産業省資源エネルギー庁の石油製品価格調査を参考に、1リットルあたり184円とすると、燃料費は約1万8400円です。
自動車税は排気量によって決まるといわれています。2リットルエンジンの場合、自動車税は年額で3万6000円なので、月額に換算すると3000円になります。車検費用については、車のサイズによって費用は変動するとされています。最大14万円かかった場合、月額に換算すると5833円です。
任意保険の保険料は、車種、用途、年齢、運転歴などの条件によって異なり、一般的に大型ワゴン車は修理費が高くなる傾向があるため、小型車よりも保険料が高くなる傾向があるようです。
例えば、29歳の方が新規6等級で車両保険ありの任意保険に加入する場合、ある保険商品では8万3940円となり、月額換算すると6995円となります。これらの費用から、月額で3万4228円が必要となる可能性があります。
コンパクトカーの維持費
コンパクトカーの維持費は、車体が小さくエンジンの排気量も小さいため、比較的安くおさえられるといわれています。1.3リットルエンジンのコンパクトカーの場合、維持費は表2の通りです。
※筆者作成
コンパクトカーは、車体が小さく、排気量も小さいため、1リットルあたり17キロメートル程度になることもあるようです。月に1000キロメートル走ると仮定すると、約1万819円の燃料代が見込まれます。
排気量が1.3リットルの場合、自動車税は1リットルから1.5リットル以下の税額になります。年間3万500円のため、月額換算でおよそ2542円です。車検費用については、小さく軽いこともあり、車検業者の基本料金や自動車重量税も安い傾向にあります。仮に11万円かかった場合、月額換算で4583円です。
保険料はワゴン車と同じ保険会社で同様の加入条件だった場合、年額5万7800円です。月額に換算するとおよそ4817円となります。これらの費用から、月額で2万2164円が必要になる可能性があるといえます。
ワゴン車に乗り換えると維持費はどのくらい変わるのか?
ワゴン車とコンパクトカーの維持費を比較すると、表3の通りとなります。
※筆者作成
ワゴン車に乗り換えると、毎月の維持費が1万1485円高くなる計算になります。
ワゴン車に変えると維持費は1万円程度高くなる
ワゴン車は広々とした車内で、荷物もたくさん積めるメリットがありますが、維持費はコンパクトカーに比べて高くなる傾向があります。
維持費の負担が気になる方は、購入前にしっかり検討し、ライフスタイルや使い方に合った車を選ぶとよいでしょう。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー