iPhoneSEの「後継」が発表されたものの、価格が「9万9800円」で驚愕……! なぜこんなに高くなるのでしょうか?
配信日: 2025.04.01

この記事では、その背景について見ていきます。なお、当記事で紹介している価格はすべて税込みとなります。

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「iPhone 16e」の価格設定とその背景
「iPhone 16e」は、従来のiPhone SEシリーズの後継機として位置づけられています。しかし、その価格は9万9800円からと、前モデルのiPhone SE(第3世代)と比べると、大幅な値上げとなっています。この価格設定の背景には、以下のような要因が考えられます。
(1)為替レートの影響
近年の円安傾向により、輸入製品であるiPhoneの価格は上昇傾向にあります。価格設定において、為替レートの変動が反映されることにより、円安が進行すると日本国内での販売価格が上昇する傾向があります。
(2)製造コストの増加
「iPhone 16e」では、6.1インチの「Super Retina XDRディスプレイ」や、Apple独自設計のセルラーモデム「Apple C1」の初搭載など、ハードウエアの大幅なアップグレードが行われています。これらの新技術の採用に伴い、製造コストが増加し、その結果として販売価格にも影響を及ぼしています。
(3)新機能の追加
「iPhone 16e」は、最新のA18チップを搭載し、AppleのAI機能である「Apple Intelligence」に対応しています。これにより、ユーザーは高度なAI機能を日常的に利用できるようになりました。しかし、これらの新機能の追加は、開発コストやハードウエアの強化を必要とし、結果的に価格上昇の一因となっています。
他モデルとの比較
Appleによれば、「iPhone 16e」の価格設定を他のモデルと比較すると、以下のようになります(2025年3月現在)。
●iPhone 16 Pro(128GBモデル):15万9800円
●iPhone 16(128GBモデル):12万4800円
●iPhone 15(128GBモデル):11万2800円
●iPhone 16e(128GBモデル):9万9800円
このように、「iPhone 16e(128GBモデル)」は「iPhone 16(128GBモデル)」よりも2万5000円、「iPhone 15(128GBモデル)」よりも1万3000円安く設定されています。しかし、従来のiPhone SEシリーズと比較すると、価格差は縮小しており、ユーザーにとって「手頃な価格」の選択肢が減少したと感じられるかもしれません。
ユーザーへの影響と選択肢
この価格上昇により、従来のiPhone SEシリーズを支持していたユーザーの中には、購入をためらう人もいるでしょう。特に、手頃な価格で最新のiPhoneを手に入れたいと考えていた人にとって、今回の価格設定は大きな負担となる可能性があります。
現在iPhoneを使用している場合、Appleの「Trade In」プログラムを利用すれば、古いiPhoneを下取りに出すことで新しいiPhoneの購入費用を抑えられます。例えば、2025年3月現在「iPhone 14」の下取り額は最大5万7000円、「iPhone 15」の場合は最大7万7000円です。このようなプログラムを活用すれば、負担を軽減できるでしょう。
まとめ
「iPhone 16e」の価格が9万9800円からと高額になった背景には、為替レートの変動、製造コストの増加、新機能の追加など、複数の要因が考えられます。
もし、それでも「iPhone 16e」を手に入れたい場合は、「Apple Trade In」プログラムなどの活用により、負担を軽減する方法も検討してみてはいかがでしょうか。
出典
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー