更新日: 2019.07.03 その他

結婚式を挙げない「ナシ婚」って一体なに

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

結婚式を挙げない「ナシ婚」って一体なに
結婚式を挙げないことを「ナシ婚」と呼ぶそうです。一般的に、結婚式やウエディングドレスといえば女性の憧れ……というイメージが強いですが、最近ではそうでもないのでしょうか?
 
結婚式場の日本最大級のクチコミサイトを運営する株式会社ウエディングパークが発表した、ナシ婚を選択した女性たちの調査結果(※)をチェックしてみましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

不景気が結婚式にも影響?ナシ婚の理由には資金不足も

【直近の結婚の際に、結婚式を行わなかった主な理由をお選びください(複数回答)】
1位:結婚式を行う資金がなかったから            54.2%
2位:結婚式よりも他にお金を掛けたいことがあったから    43.4%
3位:子供がいるから・妊娠していたから           36.2%
4位:まわりから注目を浴びることが恥ずかしい(いや)だから 36.1%
5位:結婚式を行うことに興味を感じなかったから       35.4%
6位:再婚だから                      16.5%
7位:タイミングを逃してしまったから            10.0%
8位:パートナーの希望があったから              9.9%
 
やはり1位は資金不足が理由でした。
 
具体的なコメントとしては「スピード婚&年が若かった事もあり貯蓄がなく、新婚生活や新婚旅行の方にお金をかけたかったので式はあきらめた」「妊娠が発覚し入籍することになったが、お互い貯金をしておらず、アパートも借りなければならなかったため、結婚式を挙げる余裕がなかった」「貯金が少なく、どう考えても足りないと思ったから。
 
また、私の実家が遠方のため、親族も友達も県外に住んでいて、結婚式を挙げるにしてもどこで挙げればベストなのか分からなかったため」という声がありました。結婚式といえば、やはりまとまったお金が必要です。そもそも結婚式のために双方で貯金をしていないと、難しいのかもしれませんね。
 
また、2位の「他にお金を掛けたいことがあった」という回答については、「憧れのモルディブでフォトウエディングが撮りたかったから、こちらを優先した」「再婚だったことと、お互いに年齢が高めで結婚と同時に家を購入したため」「新婚旅行でハワイに行きたいから。新婚旅行にお金をかけたいから」というコメントが。
 
ぐるなびウエディングの「最新婚活事情調査」によると、「挙式・披露宴費用」については、未婚者は平均約192万円、既婚者(実際かかった費用)は平均約260万円となっています。
 
また、「ゼクシィ結婚トレンド調査2018」では、挙式、披露宴・披露パーティ総額の平均は357.5万円と、さらに高額な費用が示されています。 結婚式は自分たちのためはもちろん、家族や周りの人たちのために行う……という側面も大きいもの。
 
しかし、結婚生活は2人のもの。その後さまざまなことを乗り越え、力を合わせて続けていくものです。そう考えたときに結婚式は行わず、自分たちの希望を優先してそちらにお金を掛けるという選択もアリですよね。
 

ナシ婚を選択したカップルは、結婚式の代わりに何を行った?

【結婚の記念としてお二人でどのような事をしましたか(複数回答)】
1位:結婚指輪を購入                  62.1%
2位:家族・親族で食事会(両家顔合わせの食事会も含む) 48.4%
3位:記念写真・ウエディングフォト撮影         31.4%
4位:新婚旅行                     26.5%
5位:婚約指輪を購入                  23.8%
6位:特に何も行わなかった/行う予定はない        17.0%
7位:婚約指輪以外の婚約記念品を購入           5.0%
8位:親しい友人を集めた食事会              3.7%
9位:結婚指輪以外の結婚記念品を購入           2.4%
10位:記念動画撮影・作成                 1.6%
 
結婚式は行わなくても、結婚指輪は持っていたいもの。そんな思いが伝わるような結果となりました。また、やはり親族同士での顔合わせを兼ねた食事会を行うカップルも多いようですね。結婚式はしないけれど、両家そろってのめでたい場所は設けたい……という意向なのでしょうか。
 
結婚指輪を購入した人のコメントとしては、「お互いのつながりを感じる記念の品だから」「式を挙げないのでせめて指輪だけでもと思い」「けじめ。パートナーといっしょに歩んでいくための決意」という声がありました。結婚ということを改めて意識するアイテムが、結婚指輪なのですね。
 
また、3位の「記念写真・ウエディングフォト撮影」についてはこんな声も。
 
「式を挙げないと決めたが、ドレスを着たいという夢は諦められず、何か思い出に残したかったので」「お互いの両親に晴れ着姿だけは見せたかったので」「将来子どもに写真を見せるため」など、結婚式の写真は残せないけど代わりになるものを……と考えるカップルも多いようです。
 
このように、結婚式は必ずしも行わなければならないもの、というイメージは少しずつ変わってきているのかもしれません。資金不足が理由で行わないカップルが多いですが、その代わり指輪だったり記念写真だったり新婚旅行だったりと、結婚の記念を夫婦できちんとシェアしているようですね。
 
※株式会社ウエディングパーク「結婚に関する実態調査」
※ぐるなびウエディング 最新婚活事情調査
※ゼクシィ結婚トレンド調査2018
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
 

ライターさん募集