更新日: 2024.09.16 その他

安さを理由に、息子が「処方箋なし」でコンタクトレンズを購入しています。違法にはならないでしょうか?

安さを理由に、息子が「処方箋なし」でコンタクトレンズを購入しています。違法にはならないでしょうか?
視力が悪い人の中には、眼鏡ではなくコンタクトレンズにしているという人もいるでしょう。しかし、コンタクトレンズの場合は1日おきや数週間おきに新しいものを使う必要があるため、定期的に出費がかかります。
 
そのような中で、節約を理由にドラッグストアなどでコンタクトレンズを購入している人がいるかもしれません。しかし、処方箋なしでコンタクトレンズを購入することが問題ないのか、疑問に感じる人もいるでしょう。
 
今回は、処方箋なしでコンタクトレンズを購入する行為が問題ないのかについてご紹介します。あわせて、処方箋の有無でコンタクトレンズの価格はどの程度異なるのかについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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安いからとコンタクトレンズを処方箋なしで購入する行為は問題になる?

結論として、コンタクトレンズを処方箋なしで購入するのは、問題のない行為と考えられます。独立行政法人国民生活センターによると、コンタクトレンズは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(医薬品医療機器等法)で「高度管理医療機器」に指定されているものの、医薬品に該当するものではありません。
 
このことから処方箋は必ずしも必要になるわけではなく、基本的に処方箋がなくても購入できます。実際、ドラッグストアを始めとして、高度管理医療機器等販売業の許可を得ている販売店であれば、コンタクトレンズを取り扱っているでしょう。
 
ただし、「高度管理医療機器」に指定されているコンタクトレンズを、自己判断だけで購入して使用することは、目のトラブルを引き起こすリスクがあります。場合によっては重大な眼障害に発展する可能性もゼロではありません。
 
初めてコンタクトレンズを使用する場合や度数の変更があるような場合は、眼科を受診し、医師の指示に基づいて処方箋を発行してもらうようにしましょう。眼科によっては、提携している販売店での購入を推奨するケースもあるようです。気になる場合は医師に相談してみるとよいでしょう。
 

処方箋の有無でコンタクトレンズの価格はどの程度異なる?

処方箋の有無によるコンタクトレンズの価格についてですが、コンタクトレンズそのものの価格にはそれほど差がないとされています。コンタクトレンズ代は2000円~6000円が目安となっており、1日で使い捨てるものや2週間着用できるものなどで金額が異なるようです。
 
処方箋をもらう場合、コンタクトレンズ代のほかに、3割負担であれば初診は1500円~3000円、再診であれば350円~850円程度の診察料が発生すると考えられます。眼科によって診察料は異なりますが、処方箋の有無で価格差が生まれるのは、この部分といえるでしょう。
 
安心を取るか費用面を取るかは人によって異なるため、自分が何を優先するかに合わせて選ぶとよいでしょう。
 

コンタクトレンズを処方箋なしで購入するリスクはある?

コンタクトレンズを処方箋なしで購入すること自体は問題ありませんが、以下のようなリスクがともなう点には注意しましょう。

●装着感が悪い場合がある
●目に負担がかかる可能性がある
●身体に影響を及ぼす可能性がある

それぞれの内容について、詳しく解説します。
 

装着感が悪い場合がある

処方箋なしでコンタクトレンズを購入すると、装着感が悪い可能性があります。これは素材や形状が目に適していないことが関係し、痛み・乾き・異物感などを感じる可能性があるでしょう。
 
特に2週間以上装着できるタイプだと、不調が出やすいと考えられます。そのため、長くつけられるものを求める場合は、処方箋なしでの購入はリスクが高いかもしれません。
 

素材や形状が目に適していないと負担がかかる可能性がある

処方箋なしのコンタクトレンズだと、目に負担がかかる可能性がある点に注意しなければなりません。装着感の部分でもご紹介しましたが、素材や形状が目に適していない場合は、目の表面が傷ついたり、充血やかゆみが出たりする原因となります。
 
目の状態が悪くなると、さらなる視力低下を引き起こすかもしれません。この点においても、処方箋なしでのコンタクトレンズ購入はリスクになると考えられます。
 

度数が合わないと身体に影響を及ぼす可能性がある

度の入ったコンタクトレンズを使用する場合、頭痛やめまいなど、身体に影響を及ぼす可能性がある点にも注意が必要です。
 
これは度数が合っていないことが関係していると考えられます。視力に対して、度数が低かったり高かったりすると、見え方にも影響を与え、身体に不調が出るかもしれません。
 
このようなリスクを不安視するのであれば、しっかりと処方箋を出してもらってコンタクトレンズを購入するとよいでしょう。
 

コンタクトレンズを処方箋なしで購入する行為自体は問題ないが、リスクがともなう点には注意が必要

コンタクトレンズは、基本的に処方箋がなくても購入できるとされています。診察を受けない分コストをおさえられるのはメリットですが、その分、さまざまなリスクがともなう点は理解しておきましょう。
 
リスクが心配なのであれば、しっかりと医師の診察を受けてからコンタクトレンズを購入すると安心です。1回の診察に初診では1500円~3000円、再診では350円~850円程度の費用がかかってしまう可能性はありますが、リスクを軽減したい場合は、定期的に医師による診察や指導を受け、衛生的かつ安全にコンタクトレンズを使用しましょう。
 

出典

独立行政法人国民生活センター コンタクトレンズって、医師の処方せんが必要?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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