更新日: 2024.09.15 その他
新幹線の「グリーン車」に乗ったことがありません。やはりお金持ちの利用者が多いのでしょうか?
実際のところ、グリーン車の利用者には本当にお金持ちが多いのか、確認してみましょう。あわせて、普通席・指定席と比べてグリーン席がどのくらい高いのか、グリーン車のメリットも含めてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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新幹線のグリーン車の利用者にはどのような人が多いのか?
株式会社JR東海エージェンシー/株式会社JR西日本コミュニケーションズ/株式会社ウェッジが、東海道新幹線または山陽新幹線を1ヶ月に1回以上利用するユーザー・年に1回未満利用するノンユーザーを対象に実施した「新幹線ユーザープロファイル調査2023」によると、新幹線ユーザーの90.1%はビジネスパーソンであることが分かっています。
ビジネスパーソンである新幹線ユーザーのうち、グリーン車を利用している人の63.9%が課長クラス以上の管理・経営職ということです。
また、普通車とグリーン車それぞれのユーザーについて、世帯年収の平均を表1にまとめました。
表1
世帯年収 | ||
---|---|---|
普通車 ユーザー |
グリーン車 ユーザー |
|
200万円未満 | 3.5% | 4.4% |
200~399万円 | 7.2% | 5.6% |
400~599万円 | 15.2% | 6.9% |
600~799万円 | 17.4% | 15.9% |
800~999万円 | 17.8% | 15.0% |
1000~1499万円 | 19.6% | 20.0% |
1500~1999万円 | 4.8% | 7.2% |
2000~2499万円 | 2.6% | 5.9% |
2500~2999万円 | 0.8% | 3.8% |
3000~4999万円 | 0.9% | 1.9% |
5000万円以上 | 0.8% | 5.3% |
出典:株式会社JR東海エージェンシー/株式会社JR西日本コミュニケーションズ/株式会社ウェッジ「新幹線ユーザープロファイル調査2023」を基に筆者作成
世帯年収1000万円以上の割合は、普通車ユーザーが29.5%であるのに対し、グリーン車ユーザーは44.1%と4割以上を占めているようです。
普通席・指定席・グリーン席の料金の違いは?
新幹線の料金は時期によっても異なりますが、例えば、2024年9月現在の東京から新大阪だと、以下のような料金になっているようです。
【のぞみ】
・自由席:1万3870円
・指定席:1万4720円
・グリーン席:1万9590円
【ひかり】
・普通席:1万3870円
・指定席:1万4400円
・グリーン席:1万9270円
【こだま】
・普通席:1万3870円
・指定席:1万4400円
・グリーン席:1万9270円
グリーン席は、普通席や指定席よりも5000~6000円ほど料金が高いことが分かります。
グリーン車に乗るメリット
グリーン車に乗ったことがない人だと、具体的に普通車とどのような違いがあるのかよく知らないということもあるかもしれません。
まず、グリーン車は普通車と比べて座席数が少なく、座席の幅が広いという特徴があります。前後の座席との幅も広いのでゆったりと座ることができるでしょう。
また、全席にモバイル用コンセントが設置されているため、パソコンの使用やスマホの充電にも困ることはありません。列車によってはブランケットの貸し出しやおしぼりの提供などといったサービスを受けられることもあるようです。
グリーン車の利用者には世帯年収が高い人の割合が多い
新幹線のグリーン席は「お金持ちが利用するもの」というイメージがあるかもしれませんが、実際にグリーン車ユーザーの4割以上が「世帯年収1000万円以上」を占めていることが分かっています。
グリーン車はゆったりと座れる広さがあり、さまざまなサービスを受けられることから「乗ってみたい」と感じる人も多いでしょう。実際には普通席や指定席と5000~6000円ほどの料金の違いがありますが、特別なときだけでも利用してみてもいいかもしれません。
出典
株式会社JR東海エージェンシー/株式会社JR西日本コミュニケーションズ/株式会社ウェッジ 新幹線ユーザープロファイル調査2023
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー