更新日: 2024.10.02 キャッシュレス
夫は近所の家電量販店で「年10万円」ほど買い物しますが、絶対に“ポイントカード”を作りません。「結局ポイントのために支出が増える」とのことですが、ポイントサービスってお得ではないのでしょうか?
しかし、なかには「ポイントサービスは決してお得ではない」とポイントを貯めていない人もいるでしょう。本記事では、ポイントサービスの活用が本当にお得なのかどうかを解説します。日頃からポイントを貯めている人もまったくポイントを貯めていない人も、ぜひ参考にしてください。
ポイントカードを作るメリット
ポイントカードを作るメリットは、主に以下の2つです。
●よりお得に買い物できる
●ポイントを貯められるからいつもそのお店を使いたくなる
ポイントカードを作れば、よりお得に買い物ができるケースが多いです。例えば、ビックカメラは代金に対して10%、ヨドバシカメラは代金に対して8~10%のポイントが付与されます。貯めたポイントはどちらのお店も1ポイント=1円として利用できるため、ポイントで数百円~数千円を代金から割引したり、ポイントだけで1回の会計を済ませられたりする場合もあるでしょう。
また、ポイントを貯められることでそのお店がお得に使えるという心理が働き、何回も利用したくなります。「ポイントがつく=実質いくらかが割引される」ということがすでに分かっているため、いつも割引で買い物ができるお得感があるのです。いつも使うお店が固定されるため、買い回りによる負担も少なくなるでしょう。
ポイントカードを作らない理由は?
ポイントカードを作らない理由としては一般的に「面倒」「仕組みが分からない」などといった理由が考えられますが、このほかにも以下のことが考えられます。
●ポイントを貯めたくて支出が増えてしまう
●店舗による価格差を比較しなくなる
ポイントカードを持つと、ポイントを貯めることに目が行きすぎる場合があります。「ポイントが貯まるから」という理由であれこれ買っていると、結果的に支出が増えてしまうのです。いくらポイントが貯まっても、支出が増えてしまえば家計にとってはマイナスです。余計な支出をしないために、ポイントカードを作らないでおく人もいるでしょう。
また、ポイントカードがあることでいつも使うお店が固定化されると「このお店がお得」という観念に縛られ、他店との価格差を見なくなる可能性があります。ポイント還元も含めて「実質的にどこが安いのか」をおさえないと、結果的に買い物で損をし続けてしまう場合もあるでしょう。
ポイントを上手に使うには?
買い物で貯めたポイントは、貯め続けるのではなく使って支払いの負担を減らすことに意味があります。また、ポイントには有効期限が設定されていることも多いです。よって、適切なタイミングで使うことが重要です。
例えば、家電量販店で買い物する場合、家電の故障などで急に新しいものを購入しなければならない場合があるでしょう。そのときにポイントが使えれば、セール期間外で安くなっていない商品でも、一定額を割り引くことができます。
また、スーパーでは購入商品数が少なく会計金額が数百円などの場合や、安売り日ではないときにポイントを使えば、いつもよりもお得に買い物ができます。ポイントをまとめて使う予定がないのであれば、都度使ったほうがポイントの恩恵を受けやすいでしょう。
ポイントを貯めることだけに意識を向けないよう注意
ポイントサービスは、経済産業省が2019年に「キャッシュレス・ポイント還元事業」をスタートしたのをきっかけに、注目度が高まりました。クレジットカードなどでポイントを貯めるのが日課となっている人もいるでしょう。
ただし、ポイントは貯めるだけではなく活用しなければ意味がありません。ポイント還元だけに目がくらみ支出を増やすことのないよう、気をつけましょう。また、ポイントには有効期限があることが多く、お得に買い物ができるタイミングで適切に使うのがよいでしょう。
出典
ビックカメラ.com ビックポイントのご案内
ヨドバシ.com ヨドバシゴールドポイントでのお買い物
経済産業省 キャッシュレス・ポイント還元事業(2019年10月~2020年6月)
執筆者:石上ユウキ
FP2級、AFP