更新日: 2024.09.18 その他
一皿120円の「回転ずし」によく行きますが、一番「原価率が高いネタ」はなんですか? 毎回「たまご」ばかり食べていますが損していますか?
そこで今回は、原価率について解説するとともに、すしネタのなかで原価率が高い商品と低い商品をご紹介します。回転寿司を利用する際には、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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回転寿司で支払う金額
マルハニチロ株式会社が行った、「回転寿司に関する消費者実態調査2024」によると、回転寿司で食事をしたときに支払う金額の平均は1804円でした。なお、男性の平均は2018円、女性の平均は1590円という結果になっています。120円皿に換算した場合は、15皿前後のすしを食べていることになります。
表1に、男女別の支払い金額における割合をまとめました。
表1
支払い金額 | 全体(3000人) | 男性(1500人) | 女性(1500人) |
---|---|---|---|
1000円未満 | 6.6% | 3.3% | 9.8% |
1000円以上2000円未満 | 53.6% | 45.8% | 61.5% |
2000円以上3000円未満 | 26.1% | 32.1% | 20.1% |
3000円以上4000円未満 | 9.8% | 13.3% | 6.3% |
4000円以上5000円未満 | 1.8% | 2.3% | 1.2% |
5000円以上 | 2.1% | 3.1% | 1.1% |
※マルハニチロ株式会社「回転寿司に関する消費者実態調査2024」を基に筆者作成
表1から、男女ともに、回転寿司で支払う金額は「1000円以上2000円未満」が一番多いことが分かります。
回転寿司業界の原価率
回転寿司の一皿の値段は、店舗や会社によってさまざまです。一皿110円で提供している店舗もあれば、一皿120円~345円で提供している店舗もあります。
原価率とは、売上高を100%としたときに売上に直接かかった費用の割合となります。売上に直接かかった費用とは、原材料費や人件費のことです。原価率が高いほど、消費者は少ない費用で高価な物を購入したことになります。
一般的な飲食業の原価率は15%~30%といわれていますが、回転寿司業界では40%~50%と、高い水準になっているようです。これを踏まえると、回転寿司業界では、原価率が50%以上の商品であれば、原価率が高いといえる可能性があります。
回転寿司で原価率の高いネタ
結論からいうと、原価率は店ごとによって異なるため一概に「このネタが高い」などということはいえません。ですが一般的に以下のネタは回転寿司でお得に食べられると考えられています。
●ウニ
●マグロ
●ハマチ
●イクラ
●カツオ
●サーモン
●タイ
●ホタテ
これらの食材は、どれも高級食材に分類されていたり、調理に手間がかかったりするため、原価率が高い傾向にあるようです。
回転寿司で原価率の高いネタは、ウニ・マグロ・イクラなど! たまごや鉄火巻きは原価率が低いため損する可能性がある
マルハニチロ株式会社が行った「回転寿司に関する消費者実態調査2024」によると、回転寿司で食事をしたときに支払う金額の平均は1804円でした。一皿120円に換算すると、15皿前後のすしを食べられることが分かります。
回転寿司業界では原価率が40〜50%のため、原価率が50%以上であれば、高い可能性があるといえるでしょう。原価率は店ごとによって異なるため一概にいえませんが、ウニやマグロ、イクラなどは比較的原価率が高い傾向にあるようです。たまごはウニやマグロと比較すると原価率は低い可能性があるため、損しているといえるかもしれません。
ただし回転寿司は、豊富なネタから好みのすしを選べる点が醍醐味です。原価率を気にせず、好きなネタを食べる方がよいでしょう。
出典
マルハニチロ株式会社 回転寿司に関する消費者実態調査2024
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー