更新日: 2024.09.05 子育て

小学生の息子が学校の「窓ガラス」を割ってしまいました。先生からは注意のみでしたが「弁償」すべきでしょうか?

小学生の息子が学校の「窓ガラス」を割ってしまいました。先生からは注意のみでしたが「弁償」すべきでしょうか?
学校で子どもがトラブルを起こした経験のある方はいるでしょう。中でも、窓ガラスを割ってしまったりヒビを入れてしまったりといった物損が生じる案件では、弁償などの対応をどうすべきか悩む方もいます。
 
子どもが学校で窓ガラスを割ったときの弁償は、保険に加入しているかどうかで変わるため、確認が必要です。今回は、子どもが学校の窓ガラスを割ったときの対応や弁償についてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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子どもが窓ガラスを割ってしまったときの対応

子どもが学校で窓ガラスを割ってしまったときは、故意でなかったとしてもまず学校側に謝罪をしましょう。相手に誠意を見せることで、弁償などの話を穏便に進めやすくなるでしょう。なお、謝罪をするときには窓ガラスの破片でけがをしたほかの子どもや先生がいないかを確認しておきましょう。
 
もしほかの子どもがけがをしている場合は、けがの度合いによっては治療費の負担が必要になるケースもあります。ただし、独断で動くと学校側が状況を把握しづらくなるため、学校を介してけがをさせてしまった子どもの家族とやり取りしましょう。
 
誰もけがをしていないことを確認したのち、窓ガラスの弁償を申し出ます。学校によっては「弁償をしなくてもいい」と言ってくれるケースもありますが、基本的に自分から弁償の意思を伝えたほうがいいでしょう。
 
例として、品川区が公表している「品川区立学校施設等の破損に関する処理要網 第2条」によると、「区立学校の施設・物品を破損した場合には、当該児童・生徒が在籍する校長は、当該児童・生徒の保護者に相応の弁償または同等物の提供をさせることができる」と定められています。なお、同条2項には、原則として弁償の際は全額を負担する必要がある旨の記載があるため、弁償の際は学校に連絡をし、請求書などを送付してもらうことになるでしょう。
 
しかし、同条3項にて「校長は、児童・生徒が破損させた状況等を勘案して、弁償額の減免をすることができる」とも記載されていますので、今回のケースのように窓ガラスの破損があった際にはその場の状況などをしっかりと確認することも必要でしょう。
 

窓ガラスの費用はいくら?

学校の窓ガラスは、通常の窓ガラスのほかにも頑丈な強化ガラスや網入りガラスなどさまざまな種類のガラスが使われています。子どもが割った窓の種類によって、弁償費用も変わってくるでしょう。
 
なお、窓ガラスの修理をする業者は見積額を提示するところが多く、実際に作業が終わるまで正確な値段が分からない場合もあります。学校の窓ガラスの相場価格は2万円~5万円程度のようです。学校側が先に修理業者に対応を依頼していた場合は、請求書をもらってあとから学校へ支払う流れになるでしょう。
 
窓ガラスの修理は業者が即日対応してくれるときもあるため、修理のタイミングは学校側と相談しましょう。
 

保険に加入していれば費用負担がほぼなくなるケースも

子どもがうっかり物を壊したり誰かにけがを負わせたりするリスクは誰にでもあります。万が一に備えて保険に加入しておくと学校の窓ガラス代も保険から支払える可能性があるので、未加入の方は検討しておきましょう。窓ガラスを割ったときだけでなく、うっかりボールを友達にぶつけてけがをさせてしまったときなどにも、対応してくれる場合があります。
 
個人またはその家族が損害賠償責任を負ったときに補償される保険は「個人賠償責任保険」と呼ばれ、加入していればもしものときは賠償金として保険金が支給されます。個人賠償責任保険はさまざまな団体や会社が出しているので、自分に合ったところを見つけましょう。
 

子どもが窓ガラスを割ってしまったらこちらから弁償を申し出る方がいい

子どもが学校で窓ガラスを割ってしまう可能性は誰にでもあります。窓ガラスを割ったと判明したときは、すぐに学校側へ謝罪をしたうえで弁償を申し出ましょう。学校によっては子どもへの注意だけで済ませるケースもありますが、まずは誠意を見せることが大切です。
 
実際に弁償をするときは、請求書が後から送付される場合は届いてから学校に必要な代金を支払いましょう。個人賠償責任保険に加入していると、窓ガラスの代金を補償してもらえる可能性があります。保険に未加入の場合は、窓ガラスの種類や大きさにもよりますが、数万円ほどはかかる場合もあるでしょう。
 

出典

品川区 品川区立学校施設等の破損に関する処理要網
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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