更新日: 2024.09.08 その他
「オイル交換をしたほうがよい」と業者さんから言われました。オイルの警告灯はついていませんが、交換すべきなのでしょうか?
しかしエンジンオイル交換のタイミングについては、ドライバーによって多少違いがあるようです。目安より早く交換する人もいれば、交換する間隔が長い人もいます。今回のケースのように、メンテナンス時にすすめられることもあるでしょう。
本記事では、一般的なエンジンオイル交換のタイミングや必要性についてご紹介します。またオイル交換費用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
エンジンオイル交換の必要性
エンジンオイルは、車を長く維持するうえで欠かせない消耗品です。エンジンオイルの主要な役割の一つは「潤滑」です。エンジン内では金属製のシリンダーとピストンによる高速運動が行われますが、オイルがあることで金属同士の摩擦をおさえられます。
またシリンダーとピストンにある隙間をふさぐことで、ガス抜けを防ぎ、パワーを逃さない役割も果たします。さらにエンジンオイルのおかげで、エンジン内の熱を吸収したり、不純物をからめとったりすることが可能です。
このように重要なエンジンオイルですが、一度入れれば永久に使えるわけではないようです。使っているうちに性能が低下・劣化するため、交換しなければならないでしょう。
国土交通省によると、交換を怠ると、潤滑不良が起きてエンジンにダメージが加わるなど、場合によっては車両火災発生につながりかねません。
エンジンオイル交換のタイミング
エンジンオイルは「期間」か「走行距離」を目安にして交換します。表1は、一般的な交換目安をまとめたものです。
表1
車種 | 一般的な交換時期 |
---|---|
ガソリン車 | 走行距離1万5000キロメートルもしくは1年ごと |
ターボ車(ガソリン車) | 走行距離5000キロメートルもしくは半年ごと |
ディーゼル車 | 走行距離5000~2万キロメートルもしくは半年~1年ごと |
出典:トヨタ自動車株式会社「メンテナンスについて」を基に筆者作成
上記はあくまで目安です。車種によって推奨される交換のタイミングが異なるため、迷った場合は車の取扱説明書に記載されている推奨タイミングに従うといいでしょう。
ちなみにエンジンオイルの警告灯は、オイルの量が減っているときや、ポンプ、センサーに故障があるときなどに点灯します。交換目安を教えているわけではないようです。
シビアコンディションではより短いスパンでの交換が推奨
表1の交換タイミングは、一般的な状況での目安です。シビアコンディションの場合は、より短い間隔で交換する必要があるかもしれません。シビアコンディションとは、悪路での走行や走行距離が非常に多いケース、山道での上り下りが頻繁なケースなどを指します。
長距離移動が多い場合や、舗装されていない道を頻繁に走行する場合などは、表1に記載されている距離の半分、あるいは期間の半分を目安に交換するといいかもしれません。
エンジンオイルの費用
エンジンオイルには「化学合成油」「部分合成油」「鉱物油」など種類があります。化学合成油はほかのオイルと比較して高価な分、高性能といわれており、鉱物油は値段が安めな分、劣化しやすいとされます。
エンジンオイルの値段は、容器の量や品質、メーカーなどによって異なるため一概にいえませんが、4リットル容器のオイルを例にすると、相場はおおむね「4000~7000円」程度と思われます。
ただし安いオイルだと2000円台でも入手可能です。工賃はカー用品販売店などに行くと、500~1000円前後で交換してもらえる場合があります。
ちなみにオイル交換のタイミングでオイルフィルターを交換することもあります。オイルフィルターの相場は1000~2000円ほどでしょう。また別途工賃として500~1000円前後かかるかもしれません。
オイル交換は走行距離と最終交換日からの期間を目安にしよう
エンジンオイルは警告灯の有無にかかわらず、定期的な交換が必要です。車種や油種によって交換目安は異なりますが、走行距離と、最後にオイル交換した日からの経過日数によって判断しましょう。
取扱説明書にオイル交換の推奨タイミングが記載されているため、一般的な使用状況であれば、そのタイミングに準ずるといいでしょう。
出典
国土交通省 エンジンオイルの劣化による車両火災防止に向けた対策について
トヨタ自動車株式会社 メンテナンスについて
株式会社オートバックスセブン エンジンオイル基礎知識
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー