更新日: 2024.09.07 その他
東京のベッドタウン「埼玉」では共働きが当たり前?埼玉県在住の高校生ですが、母親が「専業主婦」だと友達に言うと驚かれます…
本記事では、埼玉県における女性の就労率を始め、年齢階級別の世帯年収や女性の平均年収についても詳しくご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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埼玉県における女性の就労率
埼玉県が令和3年に実施した「女性活躍推進に関する意識・実態調査(女性と就労)」によると、女性の就業状況は「仕事に就いている(派遣/契約社員・職員、パート・アルバイト)」と答えた人の割合が34.3%、「仕事に就いている(正社員・正規職員、自営業・経営者等)」と答えた人の割合が28.0%となっています。
そして「以前は仕事に就いていたが現在は働いていない」という人が35.1%、「仕事に就いたことがない」という人が2.7%という結果です。
「以前は仕事に就いていたが現在は働いていない」と回答した人に仕事を辞めた理由を聞いたところ「自分の都合(健康上の理由など)」が最も多く、次いで「出産のため」「結婚のため」「家族の都合(転居など)」が挙げられています。また、再就職については「働くつもりはない」が46.9%、「いつかは働きたい(時期未定)」が38.9%、「働くつもりである」が14.1%を占めています。
今回の事例では、埼玉県に住んでいて「母親が専業主婦だと周りから驚かれる」ということです。実際には就労していない女性が4割近くいるようなので、そのすべてが専業主婦に該当しないにしても、驚かれるほど少なくはないと考えられます。
世帯年収の平均はいくら?
厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、2022年の1世帯あたりの平均所得は524万2000円ということです。世帯主の年齢階級別にみた1世帯あたりの所得の状況は表1のようになっています。
表1
世帯主の年齢 | 平均所得金額 |
---|---|
30~39歳 | 608万5000円 |
40~49歳 | 696万円 |
50~59歳 | 758万5000円 |
60~69歳 | 536万6000円 |
出典:厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」を基に筆者作成
平均所得金額が最も多いのは「50~59歳」の758万5000円で、次いで「40~49歳」の696万円となっています。
女性の平均年収はどのくらい?
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」の調査結果報告書によると、女性の平均給与は313万7000円となっています。うち、正社員(正職員)は406万9000円、正社員(正職員)以外については166万3000円ということです。
また、平均給与313万7000円のうち、平均給料・手当は269万6000円で、平均賞与は44万1000円となっています。賞与を別に考えて平均給料・手当の269万6000円を12ヶ月で割ると、月々の給与は約22万5000円になる計算です。
母親が専業主婦でこうした収入がない場合であっても、表1でご紹介した「世帯主の年齢階級別1世帯あたりの平均所得金額」と比較して十分な収入があれば生活に困らない可能性が高いでしょう。
母親が専業主婦の世帯は少なくないと考えられる
埼玉県が実施した調査によると、女性の就労率は6割以上を占めています。残りの4割すべてが専業主婦というわけではないはずですが、専業主婦の割合が驚かれるほど少ないことはないと考えられるでしょう。
2022年における1世帯あたりの平均所得金額は524万2000円となっており、世帯主の年齢階級別の所得状況も公表されています。共働きでなくても平均所得金額と比較して十分な収入があれば、生活に困ることはないでしょう。
出典
埼玉県 第67回アンケート「女性活躍推進に関する意識・実態調査(女性と就労)」の結果を公表しました。 3 調査結果 現在の就業状況(女性向けの質問)、女性の離職理由について、女性の再就職の希望について
厚生労働省 2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況 II 各種世帯の所得等の状況 1 年次別の所得の状況(9ページ)、3 世帯主の年齢階級別の所得の状況(10ページ)
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与(第8表)平均給与(15ページ)、[平均給与の内訳](第10表)平均給料・手当及び平均賞与(17ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー