更新日: 2024.09.03 その他

「アクア」に乗っている知人の40代男性。「庶民だから」と謙遜しますが、新車でアクアを購入できるなら裕福ですよね?

「アクア」に乗っている知人の40代男性。「庶民だから」と謙遜しますが、新車でアクアを購入できるなら裕福ですよね?
自動車を新車で購入するには、大きな出費がかかります。そのため出費を少しでも下げようと、中古車を探す方は少なくないでしょう。
 
今回のケースのように新車を購入できる人を見かけた場合、家計に余裕があるように見えるかもしれません。しかし必ずしも年収に余裕があるとは限らないでしょう。
 
本記事では、新車のアクアを購入するのに必要な費用や、必要な年収について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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アクアの新車価格は約210~280万円

トヨタ自動車株式会社が販売する「アクア」にはいくつものモデルがあります。もっとも安いモデルは「X(2WD)」で214万6000円(税込み)です。
 
一方もっとも高いモデルは「特別仕様車 Z “Raffine”(E-Four)」であり、283万7000円(税込み)で販売されています。
 
2024年9月時点では、トヨタの公式ページにて9モデルが紹介されており、250万円前後が中間の価格帯のようです。
 
一例として、「X(2WD)」を「オプションなしの現金一括払い」で見積りシミュレーションすると、内訳は表1の通りです。
 
表1

項目 価格(税込み)
車両価格 214万6000円
自動車税種別割 1万2700円
自賠責保険料 2万4190円
販売諸費用 6万9230円
合計 225万2120円

出典:トヨタ自動車株式会社「見積りシミュレーション」を基に筆者作成(2024年9月時点)
 
分割払いにする場合は、金利手数料が加わり、総支払額はより高くなると思われます。
 

年収いくらでアクアを新車購入できる?

一般的に「車の予算は年収の半分以下」といわれることがあります。こちらの前提を基にシミュレーションしてみましょう。
 
アクアの新車購入費用は「約210~280万円」であるため、おおむね必要年収は「約420~560万円」となります。
 
厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、全世帯の平均所得金額は524万2000円でした。そのため、おおむね平均所得金額前後を稼げば、アクアの新車購入は可能と考えられます。
 
また40代にしぼると、同調査では「40~49歳」の世帯主の平均世帯所得金額は696万円であり、全体平均を大きく上回ります。
 
今回のケースの「知人」がこちらの平均年収程度を稼いでいる場合、アクアの新車購入はより現実的になるかもしれません。
 

アクアの購入可否は年収だけでは決まらない

アクアを新車購入した知人が高年収で裕福かどうかは、一概に判断できないでしょう。実は年収が全世帯平均を大きく下回っているかもしれず、その中で毎月コツコツと貯蓄して購入資金を準備した可能性も考えられます。
 
あるいは高年収を稼いではいても、月々の出費が高く、どうにかやりくりして購入しなければならなかったかもしれません。
 
別の可能性として、一括購入する余力はなく、カーローンを利用して購入したケースも考えられます。ローンの内容によっては、年収がそれほど高くなくても、毎月の支払額を無理なく設定してアクアを新車購入できる可能性があります。
 
このようなケースでは、アクアを新車購入したからといって「高年収」または「裕福」とは言い切れないでしょう。
 

アクアを新車購入できるからといって裕福とは限らない

新車のアクアを購入するには、車両価格だけで約210~280万円前後必要です。仮に一括購入したのであれば、その人が高年収を得ていて、余裕資金で購入した可能性はあります。しかし年収はそれほど高くなく、単にそれまでの貯蓄をはたいた可能性もあるでしょう。
 
いずれにしても、アクアを新車購入しただけでは、裕福かどうかの判断は難しそうです。
 

出典

トヨタ自動車株式会社 アクア
トヨタ自動車株式会社 見積りシミュレーション
厚生労働省 2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況(9、10ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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