更新日: 2024.09.01 子育て

ママ友の娘さんが「芸術大に行く」と頑張っているようです。芸大って「裕福な家の子」が多いと聞いたことがありますが、学費はどのくらいかかるのでしょう?

ママ友の娘さんが「芸術大に行く」と頑張っているようです。芸大って「裕福な家の子」が多いと聞いたことがありますが、学費はどのくらいかかるのでしょう?
大学ではさまざまな専門的知識を習得できますが、そのなかでも芸術大学で美術や音楽などを学びたいと考える人もいるのではないでしょうか。
 
しかし、芸術大学に合格するのは狭き門とされるのが一般的です。面接や小論文以外に、専門試験を実施して合否を決める大学もあります。不合格となり浪人して、翌年に再チャレンジするケースも珍しくありません。
 
本記事では、芸術大学で何を学べるのかをはじめ、入試概要などを解説します。また、芸術大学に通う際にかかる学費がどのくらいなのかもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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芸術大学では何を学べる?

芸術大学は、文学や史学、経済、法学、心理学、教育学などではなく、その名のとおり芸術について学べる大学です。芸術大学によって異なるものの、学科の一例は以下を参考にしてみてください。
 

・日本画
・絵画
・油画
・写真・映像
・造形
・舞台製作
・舞台芸術
・デザイン(キャラクター、マンガ、環境、空間演出、ゲームなど)
・音楽
・演奏

 
何に特化しているのかは選ぶ学科によって異なりますが、芸術分野のエキスパートになるための通過点であると考えてよいでしょう。

 

美術大学との違い

芸術大学と美術大学の主な違いは、美術大学が美術のみを専門にしていることです。芸術大学と同じく日本画や絵画、油画、造形などを学べますが、美術大学に音楽は含まれません。それに対し、音楽大学は音楽に特化した大学です。
 
分かりやすく言えば、美術のみ学べるのが美術大学、美術に加えて音楽も学べるのが芸術大学であると認識してよいでしょう。

 

芸術大学の入試概要

芸術大学は、従来の入学試験とは異なり、学力の高さだけで合否を判断しない傾向です。大学により選抜方法に特徴があり、体験授業型入試という模擬授業への参加を必須としていたり、実技試験を設けていたりする場合があります。
 
事前に受験を検討する芸術大学がどのような方法で選抜を行っているのか、事前に確認することを欠かせないでしょう。そのうえで受験対策を行うなど、万全の状態で挑む必要があります。

 

倍率が10倍を超える学部もある

芸術大学の倍率は、年度によって受験者数や合格者数が異なるので一概に判断できません。しかし、人気のある大学や学部では倍率が10倍近くなるケースも見られるなど、合格するためのハードルの高さを確認できます。
 
特に、募集人員の少ない学部には注意が必要です。志願者数が少なくても募集人員が少なければ倍率が上がります。
 
一例ですが、某大学では美術学部の日本画専攻の募集人員が10人なのに対し、志願者数は117人、受験者数が104人、実際に入学したのは11名で、倍率が11.7倍だった年度もありました。受験生のなかには、希望する学部や専攻の入試に落ちてしまい、何年も浪人して合格を目指す人も存在するとのことです。
 
ただし、すべての専攻が倍率10倍を超えるわけではなく、反対に1倍を下回るケースもあります。

 

芸術大学に通う際にかかる学費

芸術大学に通う際には、まず入学時に入学金や施設設備費、さらに授業料を支払わなければなりません。いくつかの芸術大学の学費を比べてみると、授業料だけで年間60~100万円を超える大学も多く見られます。さらに施設設備費が25~45万円、入学料が30万円近くかかるなど高額な支出を想定する必要があります。
 
ただし、授業料や施設設備費は前期と後期の2回に分けて支払える学校が多く、家庭の経済状況に合わせた対応が可能です。その他にも数千円~数万円にはなるものの、学生会費や保護者会会費といった細かな支出もあります。

 

芸術大学の入試概要やかかる学費を理解したうえで合格を目指そう

芸術大学は、従来の大学とは異なる選抜方法を取り入れています。事前に芸術大学に合格するための対策を立てて、真剣に取り組むことが大前提となるでしょう。また、何年も浪人して合格した人もいるため、進学先として検討する芸術大学の選抜方法を早めにチェックすることが大切です。
 
その他に、芸術大学は学費が高い傾向にあるため、親に負担をかける可能性が高い点にも注意しなければなりません。親の負担を減らしたいのであれば、自分もアルバイトをする、奨学金制度を利用するなどして学費の足しにしてみてください。

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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