更新日: 2024.07.26 その他
駅構内の催事スペースで「お団子」を売っているのを見つけました。「入場券」を買わなくても買いに行くことはできますか?
本記事では、駅構内で買い物をする際の入場券の必要性や注意点、便利な方法などを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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駅構内での買い物に入場券は必要?
結論からお伝えすると、駅構内での買い物には原則として入場券が必要です。「電車に乗らないのにお金を払うの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、そもそも電車に乗るための乗車券と入場券は異なるものであり、区別して考えなければなりません。
どちらも駅の改札内へ入るときに使うものですが、そのあとに電車に乗って特定の区間を移動する場合は乗車券、電車に乗らない場合は入場券を利用します。入場券は見送りを目的に購入されることが多いものの、最近は駅構内のお店が増え、買い物のために購入する方もみられるようです。
入場券を利用する際の注意点
入場券を利用する際は、下記の2点に注意しましょう。
・有効時間が設定されている
・自動券売機か窓口で購入する
入場券についてのルールは鉄道会社ごとに定められていますが、多くの場合、利用時間は2時間までとされています。2時間を超えるごとに追加料金が発生し、駅の窓口で差額を支払うことになる仕組みです。
入場券の「発売時刻」から2時間なのか、「入場時刻」から2時間なのかは鉄道会社によって異なるため、事前に各社の公式サイトや駅の窓口などで確認しておくと安心です。また、入場券は自動券売機か駅の窓口で購入する必要があります。
交通系ICカードでは買い物を目的とした入場はできない場合が多いので、誤って入場券として使用しないよう気を付けましょう。
入場券は初乗り料金前後で購入可能
入場券の金額は鉄道会社やエリアなどによって異なりますが、初乗り料金前後に設定されているケースが一般的です。ここでは、JRの入場券の料金をご紹介します(表1)。
表1
エリア | 大人(中学生以上) | 子ども(小学生) |
---|---|---|
1.東京の電車特定区間内 | 150円 | 70円 |
2.大阪の電車特定区間内 | 140円 | 70円 |
3.名古屋地区の鉄道駅バリアフリー料金収受対象区間内 | 160円 | 80円 |
4.1~3以外の本州3社内の駅・小倉駅・博多駅 | 150円 | 70円 |
5.JR四国 | 190円 | 90円 |
6.JR九州 | 170円 | 80円 |
7.JR北海道 | 200円 | 100円 |
表はJR東日本「きっぷあれこれ 入場券」を基に筆者作成
なお、JRの場合は一部のエリアを除き、入場券の「発売時刻」から2時間を経過するごとに追加料金が発生します。できるだけ長く買い物をしたい方は、改札内へ入る直前に入場券を購入するとよいでしょう。
JR東日本の駅構内に入る便利な方法
JR東日本のSuicaエリア内の駅では、2021年から交通系ICカードを入場券の代わりに使えるサービス「タッチでエキナカ」が始まりました。自動改札機にタッチして2時間以内に入出場すると、自動的にサービスが適用され、チャージ残額から入場券相当分の150円(子どもは70円)が差し引かれます。
入場券を購入する手間が省けるため、スムーズに駅構内での買い物を楽しめるでしょう。タッチした時間がそのまま計測されるので、発売時刻を気にする必要もありません。SuicaだけでなくPASMOやKitaca、TOICAなど、全国相互利用対象の交通系ICカードが使える点も便利です。
ただし、新幹線の改札はサービス対象外です。したがって、タッチでエキナカが利用できる駅でも、新幹線の改札内まで行きたい場合には入場券を購入する必要があります。また、入場してから2時間が過ぎてしまうと、自動改札機からは出場できず、駅の窓口で超過時間分を含めた料金を精算しなければなりません。
ルールを守って駅構内での買い物を楽しみましょう
「駅構内の催事スペースへお団子を買いに行きたい」と思ったら、入場券を購入するのが原則です。具体的なルールは鉄道会社やエリアなどによって異なるため、疑問や不安がある方は事前に駅の窓口で問い合わせてみましょう。
JR東日本のSuicaエリア内であれば、タッチでエキナカを利用して手間なく入出場することも可能です。便利なサービスを活用しながら、ルールを守って改札内での買い物を楽しんでください。
出典
JR東日本 きっぷあれこれ 入場券
JR東日本 IC入場サービス「タッチでエキナカ」の利用
JR東日本 IC入場サービス「タッチでエキナカ」の開始について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー