更新日: 2024.07.24 その他
車の「3ナンバー」と「5ナンバー」の違いを説明できる? 「税金」や「維持費」にも影響があるって本当?
今回は車が3ナンバーと5ナンバーに分類される条件や、税金や維持費などの違いについてまとめました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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車が3ナンバー・5ナンバーに分類される条件は?
車のナンバープレートには分類番号と呼ばれるものがあり、ナンバープレートに表示されている地名の後に付く数字のことです。乗用車には3ナンバーと5ナンバーがあり、それぞれ以下のように定義されています。
・3ナンバー:乗車定員10人以下の人の輸送に使われる普通自動車
・5ナンバー:人の輸送に使われる小型自動車
2つのうち、より小さい車に適用されるのは5ナンバーです。小型自動車の定義は以下の通りで、すべての項目へ該当する必要があります。
・排気量:2000リットル以下
・全長:4700ミリメートル以下
・全幅:1700ミリメートル以下
・全高:2000ミリメートル以下
上記の条件を1つでも満たさない場合は、5ナンバーではなく3ナンバーとして取り扱われる点も覚えておきましょう。
車の3ナンバーと5ナンバーの違い
車の3ナンバーと5ナンバーの違いについて、以下の3つを見ていきましょう。
・税金
・サイズと車種
・維持費
それぞれの内容について、詳しく解説します。
税金
3ナンバーと5ナンバーの違いとして、「税金」があげられるでしょう。3ナンバーと5ナンバーには排気量の部分で違いがあり、「2000リットル」が境目となります。
2000リットル以下だと5ナンバー、それ以上だと3ナンバーとなるため、自動車税も3ナンバーのほうが高い傾向にあります。なお、具体的な税金の額は、表1のように設定されています。
表1
排気量 | 令和元年10月1日以後 初回新規登録 |
令和元年9月30日以前 初回新規登録 |
---|---|---|
1リットル以下 | 2万5000円 | 2万9500円 |
1リットル超~1.5リットル以下 | 3万500円 | 3万4500円 |
1.5リットル超~2リットル以下 | 3万6000円 | 3万9500円 |
2リットル超~2.5リットル以下 | 4万3500円 | 4万5000円 |
2.5リットル超~3リットル以下 | 5万円 | 5万1000円 |
※東京都主税局「自動車税種別割」を基に筆者作成
サイズ・車種
3ナンバーと5ナンバーでは、車のサイズや車種にも違いが出てきます。一般的には3ナンバーは普通自動車や高級車、5ナンバーはコンパクトカーや軽自動車が該当するようです。
具体的に該当する車種の例として、表2に表示されている車種があげられます。
表2
3ナンバー | 5ナンバー | |
---|---|---|
車種名 | トヨタ プリウス マツダ アクセラ スバル フォレスター |
ダイハツ ミライ―ス ホンダ フィット 日産 セレナ |
※筆者作成
なお、コンパクトカーだからといって必ず5ナンバーになるわけでない点には注意しましょう。基準から1センチでもオーバーしていると、5ナンバーではなく3ナンバーで登録される可能性もあります。
維持費
3ナンバーと5ナンバーを比較した際、維持費の部分にも差が出る可能性があります。具体的には車検費用の部分に関して、差額が出やすいといえるでしょう。
車検費用への差が出るおもな理由は、自動車重量税が関係しています。車検時に発生する自動車重量税について、2年自家用乗用車の場合の金額を表3にまとめました。
表3
順位 | 右以外 | 13年経過 | 18年経過 |
---|---|---|---|
0.5トン以下 | 8200円 | 1万1400円 | 1万2600円 |
~1トン | 1万6400円 | 2万2800円 | 2万5200円 |
~1.5トン | 2万4600円 | 3万4200円 | 3万7800円 |
~2トン | 3万2800円 | 4万5600円 | 5万400円 |
~2.5トン | 4万1000円 | 5万7000円 | 6万3000円 |
~3トン | 4万9200円 | 6万8400円 | 7万5600円 |
※国土交通省「令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方」を基に筆者作成
車のサイズが大きくなれば、その分重量も重くなると考えられます。そのため、自動車重量税も高くなると想定できるでしょう。
「3ナンバー」は「5ナンバー」に比べて税金や維持費が高額になる可能性が高い
3ナンバーと5ナンバーは、車のサイズや排気量に違いがあります。3ナンバーの方が車のサイズおよび排気量が大きいため、税金や維持費や高額になりやすいです。
車の所有を検討する際は、費用面も加味しながら、自分に合った車種を選ぶようにしましょう。
出典
東京都主税局 自動車税種別割
国土交通省 令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー