更新日: 2024.07.24 その他
家族が増えたので今のコンパクトカーからミニバンに乗り換えようと思っています。維持費はどれくらい変わるでしょうか?
本記事では、コンパクトカーからミニバンに乗り換えた場合にかかる維持費の違いやデメリットについて紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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車の維持費は何がある?
まずは車の維持費について解説します。車の維持費は、自動車税や保険料、ガソリン代、メンテナンス費用に分けることが可能です。
税金や保険料
車を購入すると、自動車税や自動車重量税などの税金を支払わなければなりません。なお、自動車税は毎年4月1日時点で登録のある車に課せられます。
また、車を購入した場合、自賠責保険や任意保険などさまざまな保険の支払いをしなければなりません。自動車重量税や自賠責保険は、一般的に車検のタイミングで支払います。そのため、2~3年おきに支払うことになります。
任意保険は、事故でのけがや相手にけがをさせたとき、車が壊れたなどさまざまな損害に対して補償される、「もしものとき」に備える保険です。加入条件によって、金額や支払うタイミングは異なります。
ガソリンとメンテナンス費用
車を使用すると発生するのが、ガソリン代やメンテナンス費用です。メンテナンス費用のなかには、一定の走行距離ごとに発生するオイル交換の費用、冬場にスタッドレスタイヤに履き替えるためのタイヤ交換代などが含まれます。
さらに、車検の費用や車が故障したときの修理代などについても考えておく必要があります。なお、既述したように、事故により車が破損した場合の修理代は、任意保険に加入して備えたほうがよいでしょう。
コンパクトカーとミニバンの維持費は?
車の維持費を考えるときに、最初にチェックしたいのが自動車税です。自動車税は、車の排気量で税額が定められています。そのため、購入時に車両価格だけでなく、排気量まで把握しておくとランニングコストを考える際に役立つでしょう。参考までに、図表1はコンパクトカーやミニバンで採用される総排気量ごとの税額です。
図表1
総排気量 | 自家用の税額(令和元年10月1日以降初回新規登録) |
---|---|
1リットル超~1.5リットル以下 | 3万500円 |
1.5リットル超~2リットル以下 | 3万6000円 |
2リットル超~2.5リットル以下 | 4万3500円 |
2.5リットル超~3リットル以下 | 5万円 |
東京都主税局「自動車税種別割」より筆者作成
図表1から、自動車税は排気量によって最大で2万円近くの開きがあることが分かります。
自動車税は排気量が基準
前述した通り、自動車税は排気量が基準になりますが、コンパクトカーは排気量が小さい傾向にあるため、自動車税は比較的安くなるでしょう。例えば、トヨタのヤリス(1.0リットル)やスズキのソリオ(1.2リットル)であれば、自動車税は3万500円です。
ミニバンに分類される、トヨタのシエンタは1.5リットルのため3万6000円とやや高くなります。以上のことから分かるように、自動車税を抑えたい場合には、排気量が小さい車が適しています。
ガソリン代は車の燃費性能によって変動する
ガソリン代は車を購入した後に必ずかかる維持費であり、車の燃費性能によって大きく変動します。例えば、燃費性能が1リットルあたり8キロメートルの車と30キロメートルの車では、ランニングコストに大きな差がでます。ランニングコストを抑えたい場合には、燃費性能が高い車を選択することも検討しましょう。
維持費を抑えるポイント
本項では、自動車税をはじめとした車の維持費を抑えるポイントを紹介します。
ミニバンでも排気量が少ないものを選ぶ
ミニバンを購入する場合は、排気量が小さいものを選ぶと自動車税を軽減できます。例えば、同じトヨタのミニバンでもアルファードとシエンタは排気量に大きな違いがある分、自動車税も大きく変わります。
任意保険で固定費を見直す
任意保険に加入している場合は、保険の見直しも有効です。不要な特約が付いていたり、自分だけしか運転していない車であるにも関わらず、ほかの家族も乗る設定になったりしていると、保険料が割高になっている可能性があります。
加入している任意保険が現在の自分の状況に合っているのか、不要な特約がないかなど、契約内容をよく見直しましょう。
注意しなければならないのは、任意保険は「もしも」に備えるために欠かせないものである、ということです。やみくもに特約や設定を削るのではなく、保険会社の担当者と話し合いながら見直しを行いましょう。
維持費は車種による
ミニバンの維持費は、車種や排気量によって大きく異なります。自動車税や燃費性能によりランニングコストが異なるため、車種選びを行う場合は自分が乗りたい車種というだけでなく、コスト面においても無理なく乗れる車種かどうかという観点で比較することも大切です。
満足のいく車選びができるよう、維持費についてしっかりと確認をしておきましょう。
出典
東京都主税局 自動車税種別割
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー