更新日: 2024.07.22 その他

お盆の親戚の集まりに行く際に「お坊さんに渡す5000円を持ってきて」と言われました。何に使われるんでしょうか?

お盆の親戚の集まりに行く際に「お坊さんに渡す5000円を持ってきて」と言われました。何に使われるんでしょうか?
お盆やお彼岸といった法要においては、僧侶の方へのお礼として「お布施」を渡すのが習わしです。今回のケースではお盆の親戚の集まりに僧侶の方へ5000円を渡すため「お布施を負担・または折半しよう」という意味合いだと予想されます。
 
本記事では、法事や法要におけるお布施の相場を紹介しつつ、渡したお布施が何に使われているのかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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お布施は僧侶に対する感謝の気持ち

お布施はあくまで感謝の気持ちを表すもので、厳密に金額が決まっているわけではありません。また、地域や宗派、法事や法要の内容によっても相場は変わるといわれます。
 
表1は、主な法事・法要と、それぞれで渡すお布施の相場をまとめたものです。
 
表1

法事・法要の名称 お布施の相場
初七日 3万円~5万円
四十九日 3万円~5万円
納骨 1万円~5万円
初盆・新盆 3万円~5万円
一周忌 3万円~5万円
三回忌 1万円~5万円
七回忌 1万円~5万円
お盆 5000円~1万円
お彼岸 3000円~5万円

※筆者作成
 
※あくまで相場です。必ずしも上記の金額に収めなければならないわけではありません。
 
今回はお盆で5000円ということですので、相場から考えると、ご本人の5000円のみか、もう一家族と折半でお布施を渡す可能性があります。
 

お布施はお寺の修繕や活動費用に充てられる

お布施はご本尊にささげるものとされています。僧侶に渡したお布施はご本尊にお供えされ、お寺の維持や活動費用として使われます。
 
建築物として古いお寺は修繕や補強など維持にお金がかかります。お寺はお布施のほかにも「寄付」「護持会費」「さい銭」といったお金によって維持されています。
 

御膳料やお車代が必要となるケースも

法要では終わった後に会食を開くパターンも多く、その場に僧侶の方をお招きします。僧侶の方のスケジュールの都合などで会食を辞退される場合には、「御膳料」として食事代分のお金を渡す必要があるため、事前にお金を封筒に入れて準備しておきましょう。
 
また、自宅に僧侶の方を招いて法要を行う際は交通費として「お車代」も包んでおく必要があります。法要を行う際は、お布施だけでなく御膳料やお車代も忘れずに準備しておきましょう。
 

奉書紙か白封筒で包んで準備しておく

お布施・御膳料・お車代を包まずにそのまま渡すのはマナー違反です。必ず奉書紙か白封筒に包んで準備しておきましょう。白封筒を使う場合、郵便番号の記入欄がある封筒もマナー違反です。必ず無地のものか「御布施」と書かれたタイプを用いましょう。
 
それから、金額を書くときは算用数字ではなく「壱」「伍」といった大字を用いなければなりません。事前に封筒まで準備したうえで法要に向かいましょう。
 

当日渡すタイミングがなかった場合は後日渡しに行っても問題はない

お布施を渡すタイミングに明確な決まりはないものの、儀式が始まる前のあいさつにて渡すのが一般的とされます。もしなんらかの理由があって当日に渡すタイミングを取れなかった場合は、当日中に僧侶の方かお寺の受付にて事情を説明し、後日改めて渡しに行っても問題ありません。
 
特に自宅ではなくお寺で合同法要を行う場合は、お布施を渡すタイミングを計りづらいケースがあります。後日渡してもマナー違反ではありませんが、できるだけ早めに持っていったほうがよいでしょう。
 

法要のお金は早めの準備が重要

法要ではお布施のほかにも御膳料やお車代といったお金の準備が必要です。お金以外にも奉書紙や白封筒、袱紗(ふくさ)なども必要となります。当日はお金以外の段取りで忙しくなる可能性も高いため、お布施などは事前に包んでおいたほうが当日の法要をスムーズに進められます。早めの準備を心がけるとよいでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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